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2009-03-20:原子怪獣現る:放射能X

2009年03月20日 | 特撮


先日、仲間内の上映会で、恐竜とか怪獣とかの~際に当たるような特撮映画を観ていたりしました。ディズニーアニメ「ファンタジア」の「春の祭典」から、「キングコング」(…の恐竜と対決する描写)、「アイゼンボーグ」、米アニメ「ゴジラ・ザ・シリーズ」など、「怪獣って何?」っていう事に改めて思いを馳せる上映会でした。あと、昔から探していた映画の題名が「JACK THE GIANT KILLER」(邦題「ジャックと悪魔の国」)だと分ったのがよかったです。注文して取り寄せなくっちゃ(=´ω`=)

…で、思い立ったが吉日というか、手持ちのレーザーディスクから昔の怪獣映画「原子怪獣現る」と「放射能X」をレストアしました。
「原子怪獣現る」は1953年制作。水爆実験の影響によって誕生したリドザウルスが大暴れする、元祖的な怪獣ストーリー。「放射能X」は1954年制作。やはり、繰り返される核実験によって蟻の群が巨大化し、人々を恐怖の渦に落とし入れるというモンスター・パニックもの。ちなみに「ゴジラ」第一作は1954年制作。「原子怪獣現る」の方がちょっと早いですね……っていうかね以前から言われてますが観れば観るほど、エメリッヒの「ゴジラ」ってリドザウルスだよね。これ確信犯だろ!!w

…まあこの頃って、東西冷戦確立により両陣営互いに核実験をはじめとした様々な技術競争に余念がなかった時期で、ハリウッドは核実験や放射能実験によってワンダーな事(大抵、巨大化なんですが)が起こるSF映画を相次いで制作したりしています。日本だとやはりビキニ環礁沖での第五福竜丸の事件が大きなショックとなって「ゴジラ」誕生のきっかけになっています。こういった影響は他のメディアでもあり、マンガでは手塚先生なんかも「鉄腕アトム」の中でモロにこの事件を扱ったエピソードがありますし、実は、その後もこのショックを引きずるかのようなモチーフの作品が散見されます。

痛ましい事件が陰にはあるんですが、エンターテインメントの世界は、この時それを良質な“創作の素材”として食いついたわけですね。本気で反核を訴えようという思いが載ったものから、まず観客に「楽しく」観てもらう事に気持ちを載せたものまで全てひっくるめて。僕は「物語」を愛して止まない人間なので、敢えてその側面からのみの視点で述べますが、言ってみれば、この頃の“放射能”には夢があったんですよね~。
ベルヌの「海底2万マイル」や、ドイルの「ロストワールド」のような超秘境、超魔境ものも一通り映像化してというか、あまり地球上に秘境や魔境と呼べる地域がなくなって来た所に、かなり身近な恐怖と高揚を与えてくれる…そういう魔法の素材として引っ張りだこになりましたし、実はその傾向はしばらく続きますよね。超人ハルクや、スパイダーマンなんかも、たしか放射能由縁のヒーローでしたよねw

…が、まあ遺伝子が生物の設計コードだとして、放射能がそれを破壊した時、偶然、他の機能の記述に書き換わってしまう……なああんていう可能性は極極極少……っていうかほぼゼロなワケでね。まあ、コードを壊されると大抵、特に何の機能も残らずに増殖する事だけ実行し続ける細胞になる…それが癌細胞とか言われたりするんですけどね。その意味でも、もう放射能という素材は役目を終えている感がありますね。…今だと直接遺伝子をいじったり…あるいはインターネットとかヴァーチャルワールドなものが素材として重宝されていますかね。

……ついでだし「博士の異常な愛情」とかもレストアしておこうかな?


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3 コメント

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煎餅屋 (MODSTOON)
2009-03-21 15:47:36
> JACK THE GIANT KILLER

他の方からも訊かれて
ちょうどLDから焼いたところなんですが
もう一枚焼いておきましょうか?

ちなみに輸入盤なので音声は英語オンリー
特典は別ヴァージョンの予告編だけになります
返信する
ありがとうございます。 (LD)
2009-03-21 17:26:49
ご厚意ありがとうございます。
しかし、僕は字幕がないとキツいので(汗)何とか自分で取り寄せてみます。
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了解しました (MODSTOON)
2009-03-21 20:40:09
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