らんらんしましょ~心が楽になるために。

スピリチュアルセラピスト。チャネリング、タロット占い教室をしています。人の心に触れるたびに生きている意味を感じます。

この胸に愛を刻む

2011-09-02 11:38:25 | 携帯からです。
結婚をして・・・そして○婚をして・・・
もう人生なんて・・つまらないと思っていた毎日

男性なんて信用できない。
自分の事を棚に置いて、私にばっかり○口をいうし。

人生・・一人の方が気楽だと思う・・・

それから数年すぎ・・・

ある日一人の男性と出会った。
その人は普通のサラリーマンで、初めて会った時一瞬
「ダサイ」と思った人だった。

紹介してくれた友人は
「普通過ぎて良さが他の人にはわからないのよ」と言うし

う~~~ん・・と思っていたら
「強制だよ。この人と付き合いなさい」という始末。

それで付き合い始めたら・・とってもいい人。

穏やかでそして・・ちょびっとおちょこちょい。

「僕の家は父は○気で、母は事○で・・もう兄弟しか残っていなくて・・なんで自分は○幸せなんだ・・と思っていました。付き合った女性もいましたが、でも結婚に至らず・・友人には押しが弱いとか言われていましたよ」と笑っていました。


いい人・・とってもいい人・・
そして結婚を決め・・・


5年過ぎ・・・子供ができず・・・
でも彼も私も
「二人が仲良しだったらいいの~」状態


ある日職場で働いていると気持ちが悪くなって・・
先輩に
「生○は?」と聞かれ
「あ・」と思った。

そうだ・・・もう・・最近止まってる・・・

仕事の帰り、産婦人科へいき、
「おめでとうございます」と先生に言われ、思わず涙があふれる・・・

「あかちゃん、私の赤ちゃんがやっと・・やっと・・・」

先輩にすぐメールをして
「おめでとう~無理しないようにね」と祝福され、そして夫には帰ってきたら報告しようと決めて、夫の好きなものをたくさん買い込んで帰宅。


夫が帰ってきた
「お~今日は僕の好きなものばっかり。え?何の日だったっけ?」と言うので彼の右手を持ち、自分のおなかに当て
「家族が増えるの」と言うと
「本当か」と自分を抱きしめる・・・

あ~~本当に幸せ~と思っていたら、今度は彼が自分の手を持ち
「転ばないようにずっと手を握ってあるく」と言いだした。

そして二人で笑った


初めての子供。
やっと・・やっと念願の子供・・・

「仕事がんばるわ」という夫。



幸せのつまったおなかが膨らんできて・・・
夫はますます優しくしてくれる。

友人は
「ほら、いい人でしょう~」と笑う



出産も近づいてきたとき、二人で最後の旅行ということでドライブに行った。

綺麗な海辺で腰を下ろすと夫が私の手を取り、
「もうすぐ3人になる前にしておきたかったんだ」といいながら彼が私の手の平に
「愛」と言う字を書いて夫が自分自身の胸に手を当てた。そして
「君の手は僕の心を温めてるんだよね。それにこれからはもう一つ、小さな手ができたらまたここに手を当ててもらおうと思うんだ」と言うので聞くと
「子供の時にいっぱい傷ついたからね。でもこれでもうそれは忘れる。これからはお父さんとして生きていくんだから」と言った。

私は
「それならあなたの手も私の胸に・・・」と言って同じことをして
「これでもうふたりっきりじゃなくてお母さんになって家族を作ってしあわせになることに頑張るわ」と答えた。



無事出産。
たくさんの笑顔に包まれて幸せでいっぱいになり、そしていっぱい泣いた・・・・


それから数年過ぎ・・・
仕事で遅くなった私に夫から電話が来た。
「車で○○(子供)をおばあちゃんのところに迎えに行って、その足で会社まで迎えに行くよ」といい、会社で待っていた。

しかし・・・いつまでたっても迎えに来ない・・・
おかしいなぁ・・・
後から来た同僚が
「あれ?まだ帰って無かったの?」と聞くので
「うん・・」と言うと
「それはおかしいよ・・」といい、一緒に待ってくれた。
でも・・連絡がない・・・


携帯が鳴った。
「警察です」。
その一言でまさか、と思った。

「トラックの信号無視・・・」という説明は後ろの言葉まで覚えていない・・・



言われた病院に行くと、夫は意識不明・・
「子供は?」と聞くと
「・・残念ですが・・」と言われて真っ暗になった・・・


両親がかけつけてきた。
そして・・・夫の兄弟も来た。

・・・・夫の意識が戻らない・・・


なんで・・・なんで・・・どうして?
どうしてこんなことになるの?


看護師さんに呼ばれ、病室へ。
夫の手に反応がある。

人差し指が動く。
字を書いている・・・
「あい・・」とわかる感じがする・・・
「うん、うん・・わかるよ・・・うん・・」と言っていると夫が胸の方に手を動かそうとしているのがわかる。
「わかる、胸に・・愛だよね・・・」と言いながら胸をなでていると・・
「あ・・この人に元気をあげないと・・」と思い、

「○○は助かったから・・あなたも頑張って」と嘘をついた。
彼はうなずいたような感じをしたが・・・
その後、心電図の音が変わった・・・


先生と看護師さんが処置をしてバタバタしている・・・
まもなく・・・先生からあの一言があった・・・・




「今の御主人はこのお話を知ってるの?」とふるらんは彼女に聞いた。
すると
「うん。隠しても・・私がいずれ年を重ねても・・忘れることができない事実だからね」と言うので
「・・・辛かったね・・・」と言うと
「そうだね・・でも今の夫も・・とっても優しい。そして温かい。最初の夫の時は男なんて・・と思ったけど、でもいい男性はいるんだ、と亡くなった夫も、今の夫も・・そう私に思わせてくれるとってもいい人・・・」と言った。



ふるらんが働いていて、少ししてから入ってきた38才の看護師さん。
夜勤明けで貧血を起こして、処置をしているときに気が付き・・
「大ジョブ・・もうあなたの仕事は終わったから。安心して横になってて」と言うと
「すみません・・」といい、そして右手を出し、手首の傷を見せて
「これ・・・気になったでしょう?」と言った。
ふるらんは
「まぁ・・いろいろあったんだろうね・・・でも、教えなくていいよ。ふるらんもいろいろあったから」というと
「うん・・数人から聞いてる。大変な家庭環境の人だってって。それで・・今・・・話していい?・・久しぶりに人に話したくなったから・・」といい、ふるらんに話してくれた話だった。



人はいっぱい傷ついている。
生きているのが嫌になるぐらいの時もある。
彼女の右手首の傷もそのせいだろう。

でも・・でも・・必ず・・・いいことがあると信じてほしい。

ぜったいあるんだって。



ちなみにふるらんは彼女に言った。
「ねぇ・・生○遅れてない?」


そして・・・・彼女は39歳で女の子を産んだ。