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トップランナー。

NHKは基本的に見ないのだが、トップランナーだけは比較的よく見る。

昨日は、成宮寛貴氏であった。

今まで、外見だけでチャラオではないかと思っていたが、その生い立ちや俳優・役者としての考え方を時には真面目に、時にはお茶目に語る様子を見て、すっかり感心した。

もともと母と子の家族であったそうだが、その母親も成宮氏が10代後半の時期に他界している。

6つ年下の弟とともに、おそらく親戚に育てたられたのであろうが、そのような背景を微塵も感じさせず、軽い男性を演じていたわけだ。

氏は、自分の嫌いな性格の部分もデフォルメして、役者として惜しげもなく演じることができるそうな。

そのような境地に達することが20代半ばにできるものだろうか。

彼は、役者としての自分と素の自分を常に、連続体でとらえているという。プライベートがあるようでないような生活。

そのような生活を20代半ばにできるものだろうか。

予め<語る言葉>を用意してきているとはいえ、なかなか20代では語れないような、深さと重みのある語り口。言葉選び。

いつもは、寝っ転がってテレビを見るのだが、その時は、テレビに釘づけになり、いつの間にか、正座していた。

何よりも感心するのは、売れっ子にありがちな、<天狗感>がなく、清々しい点だ。間延びした、考えるふりをする<変な間>もない。

演出家の蜷川氏が惚れ込むのも少しは分かるような気がした。

今後は、自分の性格の中にある<毒>をどう演じて見せることができるのかが課題だと思うが、何はともあれ、唯の普通のタレントではないことが分かった。

とりあえず、品川庄司監督の『ドロップ』で主役を演じる成宮氏を、ドロップなめながら、映画鑑賞しようと思う。

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