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あの本への反応!F教授の場合。

『スウェーデンの高齢者ケア』を出版後、多くの先生方に献本させていただきました。その多くは、今まで献本していただいた先生方です。

社会科学であるけれども専門が全く異なるF教授から、本全体に関する沢山の読後感をメールでいただきました。私の本が到着してからおそらく1週間から10日間後のことですから、驚きです。

私は何事もスローペースですので、私よりも10歳近くベテランのF教授のフットワークの良さには、シャッポを脱ぎます。つまり、脱帽です(決して脱毛ではありません)。

F教授とは、メールをいただいてから以下に記すようなやりとりをしました。

主なやりとりを示す順次列記します。今回はその一つ目だけですが、

<Q.その1>序章で、高福祉高負担の議論をしているが、「国民負担率」に関して議論するのが一般的であるが、それがないのは何故か?

<A>私は、社会保障の研究者達が良く使う「国民負担率」のものさしの、実態的な意味がどこにあるのか全く理解できません。そのため、本書の議論では、全く取り上げなかったのです。でも何故私が、「国民負担率」という指標がナンセンスだと思っているのかについて序章で示さなかったのは、マズカッタと思っています。今後、OECDが良く使い、日本の研究者達も議論の出発点にしているこの指標について、私見を具体的に論じていきたいと思います。 
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