なでしこ、驚異の粘り若手が成長、
ロンドンオリンピック「金」へ期待
後半終了間際に・ドイツのオコイノダムバビにハットトリックの決勝ゴールを奪われ、
日本の夢は消えた。
ゲームは常に先行され、一度も勝ち越せずに力尽きた決勝戦。
なでしこジャパンは初優勝を逃してしまったが。
しかし、後半に2度追い付いた。
驚異の粘りは健在だった。
五輪に向けたテストの意味合いがあった大会とはいえ、
昨年のワールドカップ決勝を思い起こさせるような試合でした。
日本は出足鋭いドイツに激しく当たられた。
本来2列目の宮間が前半、沢の欠場で守備的MFをこなしたが、
パスの出どころをことごとくつぶされた。
前半20分から立て続けに失点。
その後も押し込まれる展開が続いた。
しかし同35分、安藤のパスを左サイドで受けた川澄が決め、
後半10分には永里優からのボールを途中出場の田中が合わせて同点。
ドイツを知り尽くす選手のアシストで、試合を振り出しに戻した。
そして永里優の3点目。
佐々木監督は「最後は粘りが出てよく頑張った」とたたえた。
1次リーグ最終戦で米国に勝ち、
決勝ではドイツと互角の勝負。
五輪に向けて試合ごとにメンバーを大幅に入れ替えながら、
内容ある結果を残した意義は非常に大きい。
昨秋の五輪アジア予選では控え組が結果を残せず、選手層に不安を残した。
だからこそ、今回出場機会を得た若手は、ピッチでの気迫が違った。
ボールへの執着心でレギュラーに見劣りしなかったし。
国内のなでしこリーグはオフの期間。
大半の選手はコンディションが万全ではない。
しかし、お互いが連係を高めながら、
一つ一つ勝ち星を積み上げて決勝にたどり着いた。
惜敗はしたものの、ロンドンで金メダルを目指すなでしこジャパンには、
さらに期待が膨らんでいるのだ。
* 追記
決勝後に行われた表彰式では日本の主将、宮間あや(岡山湯郷)が、
大会最優秀選手賞に輝いた。
宮間自身は・「ありがたいけど、個人の賞にはあまり興味がない」と、素っ気なかったようだが、・・・
日本を破った決勝まで2試合連続のハットトリックを達成した
ドイツのオコイノダムバビを抑えての受賞で、
日本の戦いぶりが大会側から高く評価されていることを物語っている。
ドイツのナイト監督(過去ドイツナショナルチームのエースストライカー・なかなかの美人さんで個人的には大ファンです・・余談)も
「日本は(ワールドカップの時よりも)バランスが良いチームになっている」と語っている。
ますます進化するなでしこジャパンにロンドンでの金メダルに期待が膨らみますねぇ~。