「DO YOU KYOTO ・・・??」
「京都、したはりますか??」
シリーズ
光の巻 その2
照明効果とキャンバス効果。
光を柔らかく演出する和紙の力。
夏は涼しげな葦ヨシ障子に替えた建具も、
九月のお月見頃から10月には
いっせいに冬の建具に衣替えするのが、
京町家での昔からの習わしです。
襖は部屋と部屋の間に、
明かりを取り入れる障子は、
座敷と
縁側の境や
床の間の付書院に建て付けます。
飴色の光で涼感を誘ってくれた葦障子から
白い障子に替えたとたん、
家の中はパッと明るくなります。
ガラス越しの直接的な明るさとは別の、
まったりと・
むっくりと・
した光の明かりです。
これは、
和紙が持つ
独特の無秩序な繊維が造る
孔による光の柔らかさで、
微細な孔を通過した
光が乱反射することで
目に優しく、
暖かく感じられるからです。
さらに、
障子の魅力は
光だけではありません。
庭の植栽や灯篭の影を影絵のように映し出し、
その影の濃淡や角度から、
あるいは
木々のそよぐ様から
風の動きや時の移ろいなどの
自然が織り成す造形美を見せてくれるのも
障子ならでは。
しかも、
湿気を吸うたり
吐いたりして
湿度調整もしてくれる障子、
その用と
美つくしさを再認識して、
自然と共に暮らす
楽しさを実感したいものですねぇ~。
じゃっ・・また・・