月相の変化は、
「誕生 → 成長 → 老化 → 死滅 」 → 「 再生 」という
カイロス時間の円環構造を示しています。
その様子から、月神は古代人にほぼ共通の認識として、
不死再生や輪廻転生の象徴とされ、
夜の冥界の支配者と考えられていた。
月の満ち欠けが啓示する死と復活のイメージは、
色々な民族の「死の起源説話」に盛り込まれています。
また、
形の変化が日を数えるのに大変わかりやすく都合がよい為、
多くの民族が暦をつかさどる神としています。
暦とは日読 (かよみ)が語源だろうといわれています。
日本の月神 (ツクヨミ)もまた「月読」ですから、
冥界の支配者であるとともに、
暦を司る神さまでもあったようです。