登場人物の多い本は、苦手。
まあメインキャスト3人以内、脇がせいぜい3,4人。
それくらいが良いんだけど。
だから今回の小説で最初にズラリと
「登場人物の紹介」があったのを目にして
図書館の棚に本を戻しそうになった。
けど、読んでみた。
大家族とか下町風人情ドラマに
もしかしたら憧れがあるのかもしれない。
『東京バンドワゴン』(小路幸也・著 集英社)
3代続いている古本屋を舞台に
4世代同居の家族、その周辺の人々が繰り広げる話。
語り部があの世の人、というのが意表をつくけど
少しも不自然じゃなく、そのあったかい視線が
この小説を引っ張っている。
ミュージシャンあり、シングルマザーあり、
異母兄弟あり、押しかけ婚約者あり、の
多彩な顔ぶれでありながら、ちっとも特異な感じがしない。
ものすごく自然に、それぞれがいるべきところに
当たり前に集まって暮らしている。
この大家族や近所にいたら、秘密も何もない。
あけすけで、誰かが必ず顔を突っ込み、口を出してくる。
なんでそうなるかな、勘弁してよ、と
思うところもあるある。
これが現実なら、すごい疲れますね。
それが普通だった時代や暮らしが
あった(今もある)んだろうな、と思う。
心のどこかで、誰かにおせっかい焼かれることを
期待している部分も、人間はあるとも思う。
ドラマ化、舞台化してもおもしろいなあ
なんて思いながら読んだ。
この手のホームドラマは、流行らないのかな。
まあメインキャスト3人以内、脇がせいぜい3,4人。
それくらいが良いんだけど。
だから今回の小説で最初にズラリと
「登場人物の紹介」があったのを目にして
図書館の棚に本を戻しそうになった。
けど、読んでみた。
大家族とか下町風人情ドラマに
もしかしたら憧れがあるのかもしれない。
『東京バンドワゴン』(小路幸也・著 集英社)
3代続いている古本屋を舞台に
4世代同居の家族、その周辺の人々が繰り広げる話。
語り部があの世の人、というのが意表をつくけど
少しも不自然じゃなく、そのあったかい視線が
この小説を引っ張っている。
ミュージシャンあり、シングルマザーあり、
異母兄弟あり、押しかけ婚約者あり、の
多彩な顔ぶれでありながら、ちっとも特異な感じがしない。
ものすごく自然に、それぞれがいるべきところに
当たり前に集まって暮らしている。
この大家族や近所にいたら、秘密も何もない。
あけすけで、誰かが必ず顔を突っ込み、口を出してくる。
なんでそうなるかな、勘弁してよ、と
思うところもあるある。
これが現実なら、すごい疲れますね。
それが普通だった時代や暮らしが
あった(今もある)んだろうな、と思う。
心のどこかで、誰かにおせっかい焼かれることを
期待している部分も、人間はあるとも思う。
ドラマ化、舞台化してもおもしろいなあ
なんて思いながら読んだ。
この手のホームドラマは、流行らないのかな。