牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

感謝します

2010-06-09 16:55:07 | 予防治療


前回は鼻鏡の脱色波紋について、ご訪問の皆様にお尋ねを致しましたところ、コメントを頂戴致し、誠に有り難うございました。
しかるべきところにもお願いを致しましたが、不詳のままの回答を頂いた次第です。
筆者も初めて診る斑紋のため、その原因が理解できずにおりました。
患牛は導入間もない200kg足らずの子牛ですが、畜舎担当者によれば、夜間脱柵し通路に寝ていた事実があったと言い、同畜舎の表裏の入り口付近には、口蹄疫感染防止用の4%ソーダ液が置かれていて、確認はとれていませんが、その消毒槽に顔を入れたことが想像され、そのための被れであったことを否定できず、同斑紋は薬剤による突発的な症状であったものと判断致しております。
はんじさんからも詳細に紹介頂きましたが、これまで水泡や潰瘍などの所見はなく、終始発熱や食欲不振には至らず、斑紋も痛がることもなく、牛丘疹性口炎の症状ではなさそうです。
同斑紋に罹った牛は1頭のみで、一切治療することもなく治癒しつつあります。
ご訪問頂きました皆様が、今後のご参考にして頂ければと存じています。
大変お騒がせ致しましたが、関係の皆様に改めてお礼を申し上げる次第です。

写真の症状をお尋ねします

2010-06-07 22:33:24 | 牛の病気










お願い
最初の写真は、生後11ヶ月令の雌牛であるが、6月1日に鼻鏡に原因不明の脱色斑紋が数カ所に診られたものである。
2~3枚目は6月7日に撮ったものである。
このような斑紋が鼻鏡にできることは希で、筆者も初めて診るものであった。
最初は心なしか浮腫気味であったが、今日の時点では、触っても浮腫などは感じられない。
時が時だけに有らぬ疑いがかけられたが、結果的に疑いは晴れた。
が、写真の症状がどのような疾患であるかは不明のままである。
不明のままでは、今後の参考にはならず、同様の症状で有らぬ気遣いで苦心を免れないケースも有ろう。
そこで、写真のような症状に心当たりの獣医師の皆さんには、詳細についてお知らせいただけないでしょうか。
ちなみに、平熱で、食欲旺盛、唇や蹄間等の潰瘍などはない。
心当たりに、ソーダ液か消石灰が一因と言うことも無くはないが。

えびの市で制限区域解除

2010-06-04 00:08:53 | 牛の病気


えびの市で口蹄疫による制限区域が先ほど0時から解除された。
地域関係者の安堵のため息が聞こえてきそうである。
このニュースは、全国の関係者にとっても朗報になっていることであろう。
しかしながら、県内では依然猛威を振るっている現実があり、朗報とばかりに浮かれてはおれない現実もある。
えびの市の関係者におかれては、感染が始まって以来、感染防止に懸命のご努力があったようである。
それらのノウハウが児湯郡や西都市にも参考となれば幸甚である。
また解除後に再感染が無きよう慎重を期して貰わねばならない。
この勢いに乗じて県内の全てが好転してくれることを祈る他ない。



今なお再開が厳しい子牛市場

2010-06-01 00:37:07 | 家畜市場



子牛市の再会が待たれる九州地方である。
出荷頭数の多い曽於中央など、平常時でも月に4日間開催されている。
4~5ヶ月ぶりの子牛競りが開催されれば、単純に計算しても同時に15~17日間は必要となる。
このような市場開催では、競り残しや安価で取引されることになりかねない。
当分の間は、出荷が制限された月齢の高い子牛から順次出荷することにならざるを得ない。
市場開催日が増加せざるを得ないが、そうなると購買者の獲得などから、九州や出荷延期している各県では、市場毎の開催日割表の変更を余儀なくされることにもなる。
市場開催が7月なのか8月なのか、或いは9月にずれこむのかを想定してJA市場関係者は、既に日割表の腹案を設定しているであろう。
これらの市場運営にも開催延期が長期化するほど厳しい難局を強いられることにもなる。
一刻も早い収束宣言が待たれるところであるが、伝播の状況は今なお拡大の情報が流されており予断を許さない現状下にある。