前回は鼻鏡の脱色波紋について、ご訪問の皆様にお尋ねを致しましたところ、コメントを頂戴致し、誠に有り難うございました。
しかるべきところにもお願いを致しましたが、不詳のままの回答を頂いた次第です。
筆者も初めて診る斑紋のため、その原因が理解できずにおりました。
患牛は導入間もない200kg足らずの子牛ですが、畜舎担当者によれば、夜間脱柵し通路に寝ていた事実があったと言い、同畜舎の表裏の入り口付近には、口蹄疫感染防止用の4%ソーダ液が置かれていて、確認はとれていませんが、その消毒槽に顔を入れたことが想像され、そのための被れであったことを否定できず、同斑紋は薬剤による突発的な症状であったものと判断致しております。
はんじさんからも詳細に紹介頂きましたが、これまで水泡や潰瘍などの所見はなく、終始発熱や食欲不振には至らず、斑紋も痛がることもなく、牛丘疹性口炎の症状ではなさそうです。
同斑紋に罹った牛は1頭のみで、一切治療することもなく治癒しつつあります。
ご訪問頂きました皆様が、今後のご参考にして頂ければと存じています。
大変お騒がせ致しましたが、関係の皆様に改めてお礼を申し上げる次第です。