牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

一大関心事

2010-06-22 23:56:21 | 予防治療


山間にあれば、写真のように昼間から、うり坊やバンビらが畜舎内に群らがる。
夜間になれば、これらを引き連れた成獣らが同様に群れることになる。
そして肥育用の稲わらを踏み散らし、おまけに糞や尿をやたらと置き土産にしていく。
彼らの襲来を受けて、舎内の牛らは興奮してざわめきたてる。
肥育末期であれば、その騒動のあおりを受けて心不全を起こしかねないのである。
敷地面積が5haもあれば、周囲をシシ除けネットで囲むのは、採算割れの現状では、ままならない。
この状況が宮崎県児湯郡であればと想像すれば、空恐ろしい状況を伺い知ることとなる。
猪や鹿など野生動物への口蹄疫感染は防止処置がなされているのであろうか。
最悪の場合、野生動物や家畜の絶滅につながりかねない大問題となる恐れを払拭できない事態を、しかるべき機関関係者は念頭に有るであろうか。
危惧すべきことであり、伝染性疾患が罹患していない時から真剣に対策を行うべきであり、国民の関心を啓発すべきではあるまいか。