素牛導入時に雌子牛を年間7~8頭買って、繁殖部門の更新用に補充している。
産次が高くなった牛や不妊牛は、肥育部門へ移動して肥育の後に出荷している。
産次を10産以上経た牛らは、こんなにもやせ細るのかと驚くほど、小さくなって返ってくる。
子牛導入時に50kg加えた320kg前後の体重である。
これらの牛をおよそ10ヶ月間肥育して出荷する。
繁殖雌牛は、お産を繰り返すたびに、体重を増やしたり減らしたりと、毎年200~300kgの増減があり、しかも粗飼料主体で飼われているために、肥育を始めると食い込みが良いために、凄まじい増体を示してくれる。
300日で実に約400kg増体する。
これだけの期間を要して肥育することで、増加した筋肉や脂肪は肥育により新に生産されたこともあり、枝肉評価は老廃牛のイメージの評価ではなく、通常の若齢肥育に近い評価がついてくる。
BMS no.3~5、BCS no.5程度であり、枝肉単価は、1,000円前後である。
老廃牛のまま処分した場合、10万円にも満たないが、肥育することで約10万円掛けて、40~50万円で競り落とされる。
用済みにしては、素牛代が掛からない分、A5の上位クラスの差益がでる。
今では、枝肉購買者に欲しがられているくらいである。
互いにうま味のある老廃牛肥育である。
喜んでばかりではないのも老廃牛の肥育である。
肥育の初手の飼い方を間違えれば、廃棄処分になりかねないからだ。
食い込みがよいままに濃厚飼料を調子よく増量したものなら、たちどころに、食滞を引き起こす。
軽度なら回復するが、重症なら回復は見込めない。
最初は稲わらを多めにして、腹の足しとし、濃厚飼料は徐々に徐々にお椀一杯ずつくらいに増やして、時間を掛けて飽食へ持っていくことが、最大のポイントである。
老廃牛も、有用な資源である。
(b^-゜)
「老廃牛も大切な資源である。」
至言ですね。
いや、
決して駄洒落ではなく。
知り合いが試みた老廃牛の再肥育がそれなりの成果を上げているらしいので、
そのノウハウを近々盗みに行こうと思ってたところです。
それにしても、
そこまで体重が落ちるのですか?
個体差はあるでしょうが、
うちの最年長の現役母牛は平成6年生まれで、
おそらく推定400㎏台後半はありそうです。
今日で予定日を8日過ぎていますが、
明日あたり生まれそうな予感がします。
先日コメントした、
分娩前に気前よく余所の子にお乳を吸わせていた母牛は、
今朝2日遅れの元気な♀を産んでくれました。
相変わらずの節操のないコメント失礼しました。
m(_ _)m
f^_^;
連コメ失礼します。
予測通りに昨日まきみが分娩。
9日遅れの♀で、
初乳を吸う姿を見てひと安心。
しかし何か違和感が…!?
その違和感の原因は尻尾でした。
尾根の部分が潰れた様になり、尻尾が横に向かって伸びていたのです。
大事なところが丸見えのこの子牛、無事に育って欲しいです。
他に異常がなさそうなのは不幸中の幸いですが、
肥育に於いての影響も気になります。
家保や獣医さんによると「偏尾」という奇形の様です。
師匠はそんな牛の肥育を手がけた事ありますか?
いずれ奇形に関する記述をこのブログでお願い致します。
m(_ _)m
さて、
安平母牛という事で限界までがんばってもらおうと思っていたまきみも引退の時がやって来たみたいです。
平茂勝の♀を2頭保留する事が出来ました。
前回の写真の様に、
無角和種の如くきれいに除角された牛です。
(^^ゞ
郵送賃や長期間によるストレスがかなり影響するでしょう(沖縄県宮古島)