牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

牛の群れ

2008-08-12 20:54:23 | 牛の成長



動物には、必ずボスがいて群れの動きを司っている。
牛も例外ではない。
放牧牛では、まき牛(交配用種雄牛)がいれば、まき牛がボスになり、まき牛がいない場合は、ベテラン雌牛がボスになる。
舎飼いでも、群飼いであれば、ボスの存在を確認できる。
これらの群れがいるテリトリー内に侵入すると、一番身近に威嚇してくるのがボス役である。
彼らの群れの中だけでボスの存在が判るのは、発情牛がいる時である。
雄がいなくても、雌だけであっても、ボス牛は必ず乗駕行動(交尾のために乗っかかる様子)を取る。
牛の群れは、写真のように侵入者や小動物などが侵入すると、同時行動を取って動き出す。
この様な時も、ボスが先ず近寄ってくる。
写真のような群れや繁殖雌牛群であれば、群れの中の1頭が群れから外れることにより、ボスが替わることが、係る研究などで判明している。
雄が群内にいる場合は、その様なことはあり得ない。
猿山のボスのように、常に雄がボスを保持し続ける。


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
恥ずかしながら… (Piyo)
2008-08-13 16:29:44
f^_^;

…ボスがどの牛なのかわかりかねています。
平成一桁生まれの牛達は完全に立場が下になっているので、
平成13~14年生まれの何頭かがボスなのかな?と、ずっと漠然と考えていました。

ボス候補その1
牧場で一番体高があるコでまだどの牛にもケンカを売られた事もなく、
でもどちらかといえば群から離れての単独行動の多いコで神経質というか臆病なところもある13年生

ボス候補その2
とても穏やかな平成13年生で、
放牧で側に行くと頭を下げて近寄ってくる導入牛の中で一番なついてくれたコ
子供を産んだ時もカラスや他の牛が近寄って来ると追い払うのに私が子牛にかまってる時は全然気にせず子牛と一緒に舐めてくれるこの仕事の喜びを教えてくれた一頭
発情に反応する率はダントツ

ボス候補その3
14年生でやや気性が荒く、
いまだに私が放牧で顔に触る事を嫌がるコ
でも子牛が生まれて子牛を舐めてる時だけは顔を触らせてくれるへそ曲がり
過去二回ボス候補その2とケンカしてるのを見た事があり
1回目は勝ち2回目は負けてた様な…


こうしてみると、
その2がボスなのかな、とも思えてきました。


放牧での分娩は、
深夜の観察が出来ないので、
去年の難産による死産もひょっとしたら夜
返信する
続きです (Piyo)
2008-08-13 16:36:56
ひょっとしたら夜中に発見して助産してたら助かってかも…と考えています。


生産農家にとってセリに出す牛がいない月というのは寂しい事で、
ついつい長文になってしまい、
後半はカットされてしまった様です。

失礼しました。

(^^ゞ
返信する
同時導入が多いですね (kuroiusi)
2008-08-14 09:27:36
同時導入が多い様ですね。
その頃から就農されたのでしょうか。
ボスが判りにくいのもそのせいでしょう。
一番判りやすいのは、他の牛が発情時にしつこく乗り回す牛だろうと思います。

競りに出さない市場開設日がありますか。
お気持ちはよーく判ります。
種付けのサイクル上、仕方ないですよね。
年間出荷頭数が決まっているでしょうから、それらのために夢をかけて下さい。

この半年間、拙いブログを見て頂き、参考になるコメントも頂き有難うございました。
2~3日休ませて頂きます。
その後もよろしくお願いします。


返信する

コメントを投稿