牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

繁殖雌牛の育成(18)

2009-04-22 22:36:16 | 雌牛


⑨手入れをする。
牛を手入れするというのは、本来当たり前のことである。
牛たちによって、我々は生計を立てているからには、常に牛たちに愛情を注ぎながら、日常を接することは当然である。
牛飼いなのに、牛捌けや金ブラシのないことは、考えられないことである。
繁殖用の子牛を丈夫に育てるために、子供の頃は稲わらを叩いて柔らかくして束ねたもので、牛の体表面を毎日逆さ擦りさせられたことを思い出す。
わら擦りしてやると牛たちは、実に気持ちよさそうで満足げである。
牛へのわら擦りは、人の乾布摩擦の効果のように、体表面の血行を良好なら占め、食欲維持や健康維持に役立つためであった。
前回の鳥取開催の全国和牛能力共進会では、宮崎県から出品された全ての牛たちの被毛は、密植して細く柔らかく、ふんわり感があって、素晴らしいものであった。
おそらく、同県の関係者の指導により、入念なわら擦りが行われたであろうと推測している。
同共進会での宮崎県産のように、常に牛たちを美しくして育てることは、経済効果にも繋がる例である。


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1 コメント

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ワガママな牛 (Piyo)
2009-04-23 17:48:58

(´∀`)/

1日のほとんどを放牧地で過ごす母牛達は、
目くそ耳くそを取ってやるくらいですが、
常に毛づやも良く、
この辺も放牧のメリットでしょうか。

育成牛はブラッシングしてやらないとどんどんウンコまみれに…。

賢い牛はブラッシングして欲しい箇所を頭で指し示したり体を移動してくれますが、
ワガママな牛は、
自分のやって欲しい場所以外をブラッシングしていると、
「違う!そこじゃない!!」と言わんばかりに角で太ももの辺りを突き上げてきます。
違う牛にかまってる時も後からおしりを突き上げてきたり…。

その時に携帯電話を引っ掛けてウンコまみれになる事も。

携帯電話は防水に限りますね。

(`∀´)/
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