午後 お習字教室をしていると 電話あり・・・
ある おばあちゃんから 「亡くなった娘の夢をよくみるのだけど どうしてかしら？・・・」
長電話になりそうなので 後から訪問すると 約束しました。
4時半の約束 おばあちゃんの家に着くと 私の来るのを 家の外に出て 待っていてくれました。
(お年寄りって じっと 心待ちにして 早くから 外に出て 待ってるものね）
たよりにしていた自分の娘さんに
先立たれ その悲しみは3年経った今も 癒えることはなく 娘さんの話をするたびに
涙ぐまれます。 私は ただじっと手を握って 心を寄せて 話を聴きます。
生前 娘と行ったところや嬉しそうに 楽しそうにしている自分たちの夢をよく見るのは
私がいつまで経っても 娘を忘れられなくて 悲しんでいて それがいけないのでしょうか？
娘さんも年老いたお母さんを残して 先立ってゆくのは どんなにか心残りだったでしょう
この世に残してきた母に せめて夢の中でも 喜んでもらえたらと 思っているのでは？
大丈夫です。 度々夢を見ても 気にすることはありませんよ。 普段通り 自然にしておいて
くださいね。 悪い知らせでは ありませんよ。 ・・・・・ しばらく おばあちゃんのお話に
心を傾けていると 家の中に巣作りを始めたツバメがやってきました。
90歳の憂いを ただ ただ 聴いて 聴いて 聴かせていただいている自分が
私も同じ立場だったらと 思うと 時間が優しく 緩やかに流れていきました。
少し安心したおばあちゃん 心穏やかに 今日一日 お過ごしくださいと
祈らせていただくばかりです。