焼け跡から 山本 隆子
『あたらしい憲法のはなし』といった。
戦後、焼け跡の小さな中学校で
私たち 小さな小冊子を手にし、
その時はじめて「憲法9条」と出合った。
生存を否定される恐怖と欠乏の日々の後に。
今も世界のあちこちに暴力と飢餓は絶えず、
世界の人々のためにも私たち
日本国憲法を手放さず高く掲げたいと強く願う。
国の内側で憲法を壊そうとする力が騒がしいが
壊すこと傷つけることをけっして許すまい。
この国に生き、平和憲法を持つ歓び、希望、責任。
必ず子に孫に手渡すべきかけがえのない価値を持つ
日本国憲法。70年経ち100年経とうとも古くならぬ、
無残な焼け跡から生まれたピカピカに新しい真理。
人間の生命と幸福を守るためのそれは 真理だ。
溢れることば 田上 悦子
戦時下の教室は先生だけがしゃべっていた
夢はほとんど兵隊さんになることだったから
話すこともなく静かだった
今朝のホームルームの議題は「夢」
教室は喧々囂々(けんけんごうごう)とにぎやかだ
夢が一人ひとり違うので
先生だけが笑顔で黙って聞いている
自衛隊を国防軍にしよう
という声が近頃随分大きくなった
そんな名を付けたがる人は
一人ひとりの夢やことばが最も嫌い
日本中うるさい教室のようであるのが最も怖い
私が最も恐れるのは うるさい自分を
恥じること あきらめること 心が死ぬこと
あとづけに、「どうぞ作品をおつかいください」とあります。
「本パンフレットに収録されている詩は、憲法改悪、戦争反対などの活動に、ご自由(無料)にお使いください。その場合、掲載紙誌を詩人会議事務局までお送りいただければ幸いです。」とのこと。
詩人会議
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上野公園のスズメたち 2013.08.14
だいぶ陽が傾いてきていました。
不思議な動きをしているスズメたち。
ちょっと、あなたたち、何してるの?
と聞いても、答えてはくれません。
なんだか夢中なのです。
このサークルの中をのぞき込んだり、
真ん中に立っている木(銀杏?)を見上げたり。
チュンチュクチュンチュク騒いでいます。
もしかしたらこの木は、
暗くなってからの泊まり木(止まり木)なのかも知れませんね。