佐藤春夫「幽香嬰女伝」を読みました(in青空文庫)。
冒頭がこれ。
「霊魂不滅という説がある。わたくしは必ずしもその説を信奉する者でもないが、しかし界を異にすると聞く幽明の界は、一般に考えられているほどにはきっかりと別れているのではないような気がする。いや現にこれを証するような事実が多いのをわたくしは知っている。」
否が応にも期待が高まるではありませんか。で、実際期待どおりでした(^^)
「田園の憂鬱」にも一種の怪異が現れますが、そのときも記したように、作者は怪異をそのまま受け入れるのではなく、合理的な解釈の余地も必ず残していました。
本篇もそこは同じで、ただ、「田園」よりもいっそう怪異寄りであり、最終的には怪異(というと本篇に限っては作者は怒るかもしれません)霊的存在を肯定していますが、それでもなお合理的解釈の余地を残しています。
もしかして、作者はフロイトを読んでいた?
冒頭がこれ。
「霊魂不滅という説がある。わたくしは必ずしもその説を信奉する者でもないが、しかし界を異にすると聞く幽明の界は、一般に考えられているほどにはきっかりと別れているのではないような気がする。いや現にこれを証するような事実が多いのをわたくしは知っている。」
否が応にも期待が高まるではありませんか。で、実際期待どおりでした(^^)
「田園の憂鬱」にも一種の怪異が現れますが、そのときも記したように、作者は怪異をそのまま受け入れるのではなく、合理的な解釈の余地も必ず残していました。
本篇もそこは同じで、ただ、「田園」よりもいっそう怪異寄りであり、最終的には
もしかして、作者はフロイトを読んでいた?
多分読んでいますね。佐藤春夫の蔵書目録って、ネットにないのかな。調べてみたい(^^;
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