チャチャヤン気分

《ヘリコニア談話室》後継ブログ

Re;林譲治先生著者インタビュー

2023年01月16日 20時09分42秒 | 日記
雀部さん

旧日本軍には兵站という考え方がなかったんですよね。
小中で同級生だった友人のお父さんが自伝を出していて、その白眉は戦争末期、大学を出て甲幹(だったか)で即江南に配属され、どんどん上官が死んで最終一部隊を指揮した話なんですが、必要物資はすべて(まあ制服や武器は違いますが、というかそれを交渉して(人脈や泣き落とし含む)確保するのも指揮官の仕事だったんですね)自己調達が原則だったと書いていて、進軍した村に入り込んで、どうやら(と書くのは、そこをやんわりオブラートに包んで記述しているからですが)村人に無断で食料(牛一頭を勝手に引っ張って帰ってとか。村人は大迷惑です)を調達していたみたいですね。
最初は平身低頭で黙認だった村人が、八路軍が優勢になってくると、とたんに態度を変えて抵抗したりして、読み物としても一級の記述で、面白かったのですが――
と言うのは置いといて、
そんな無兵站で戦えという日本軍は、そもそも無謀にも程があり、負けて当然だな、と感想を持ちました(^^ゞ
林さんの作品はそんなところも踏まえてのものかもしれませんね。

      ――――――

林譲治先生著者インタビュー (雀部陽一郎@「アニマ・ソラリス」)
2023-01-15 16:00:32
 ただいまインタビュー進行中です(汗;)
 デジタルケイブでの「『星系出雲の兵站』シリーズ完結記念トークイベント(林譲治×Rey.Hori)」で、第一巻の帯の煽り文句「英雄の誕生とは、兵站の失敗に過ぎない」からのながれで、影響を受けたのは、谷甲州先生の「航空宇宙軍史」と眉村先生の「司政官」を上げられていて、この二つとご自身の『星系出雲の兵站』は、どれも人手が足りない話なんだよねと(笑)
 また224号の著者インタビューでは詳しくおうかがいする予定です。

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1 コメント

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兵站 (雀部陽一郎@「アニマ・ソラリス」)
2023-01-20 13:53:44
まあ「兵站」という単語があるくらいだから、全く理解してないということはないのでしょうが(笑)
林先生には、『太平洋戦争のロジスティクス』という著書もあって、こちらのほうは趣味的に出されているみたいです。
当時、陸軍の主要輸送手段が馬車だと知ってカルチャーショックをうけたのは内緒です(笑)

>小中で同級生だった友人のお父さんが自伝を出していて
 これは私家版なのでしょうか。流通してない本だったら、林先生が読みたがられるかも。
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