チャチャヤン気分

《ヘリコニア談話室》後継ブログ

大江健三郎『晩年様式集』に着手

2023年01月27日 22時30分54秒 | 日記
今日たまたま、アマゾンの販売ページを見ていて、大江健三郎『晩年様式集』という近作があるのを知りました。
2016年に刊行されていて、惹句に「著者最新にして「最後の小説」」とあります。
で、ピンときた。
もしかしてこれ、眉村さんの『その果てを知らず』に対応する作品なのでは?
ということで、早速キンドル版を購入。光の速さで届きました。
もう私、紙の本は読めなくなっていますので、電書一択。ただしPCではつらい。スマホでようやく辛うじてなのです。それにしても、わが晩年にスマホなるツールが間に合っていたのは、本当に僥倖というべきかも。
ということでパラパラとめくってみました(もちろん比喩です)。
おお。冒頭にこんな一文が。
「しかも私はこれまでの仕方で本を読み続けることができなくなっている。 あれこれ読んでみないのではないが、かつてのようには集中できなくなくなった。読み始めるとすぐ、心ここにあらずというふうになる」
これはシンクロニシティなのか!? まるで私が購入することを予め見越していたような……
と言うのは冗談ですが、主人公の名前が「長江古義人」なのです。
この人物、大江の晩年の小説によく登場する大江自身の小説内キャラでして、これも眉村さんの「エイやん」に対応する設定ですね。
いやーこれは楽しみ。
なのですが――
「読み始めるとすぐ、心ここにあらずというふうになる」近年のわたくしに、果たして本書を読み通すことができるでしょうか(>おい)\(^o^)/

コメント
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