ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

中域が厚いボーカル本来の味が楽しめるPATTI PAGE

2009年01月14日 | 女性ボーカルP,Q
MERCURY/MG25059/PATTI PAGE/PATTI PAGE/10inch/

このアルバムは彼女の最初のLPでしょうか?正確な事が分からないのですが、1951年録音のMERCURY/FOLKSONG FAVORITESが1951年とされているのですが、本アルバムは1950年となっています。これ以前はSP盤になると思いますので、最初のLPかなと思ったのですが・・。本アルバムは以前のSP盤音源からのを収集して10inch盤LPとしたのではと考えているのですがどうでしょう?正確な事をご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。このレコードは再生音域があまり広くなく音のキレイなSP盤を聴いて入るような印象があって、その分ボーカルの最もおいしい部分である中域が厚い再生が聴けます。彼女のボーカルが生々しく目の前で展開されるのは最近の広域再生盤では味わえない何ともいえない濃蜜さと味があると思います。ジャケットはSP盤によくあるようなペラペラジャケで実に頼りないものですが、これも一つの味と思えば別に不足は感じません。どの曲も彼女の若々しく深味のある歌声を楽しめます。
収録曲/A面/1, CONFESS/2, WUTH MY EYES WIDE OPEN/3, THAT OLD FEELING/4, WHISPERING/B面/1, ALL MY LOVE/2, SO IN LOVE/3, OKLAHOMA BLUES/4, ROSES REMIND ME OF YOU/

CEIL CLAYTON

2009年01月14日 | 私的Rare盤
NORMAN/NL300/CEIL CLAYTON/CEIL CLAYTON/

ノーマンのオリジナル盤が入手できたので国内盤につけくわえて書き足しました。やはりオリジナルは再発盤と比べるとベール1枚分2枚分剥ぎ取ったような鮮明さがあります。再発盤や復刻盤と言われる盤とオリジナル盤を聴き比べると特にボーカルやシンバル、ピアノの各音がかなり違うように思えます。オリジナル盤すべてが再発盤やセカンド盤より良いとは一概に言えないとは思いますが、オリジナル盤の方が再生音が良い確率は相当に高いものがあると思います。


所有のアルバムはモノラル盤ですが、この弱小メーカーのノーマンもモノラル盤とステレオ盤を出していたようでモノラル盤はNLで始まりステレオ盤はNSで始まるようです。このNORMANのCEIL CLAYTON盤も弱小メーカーゆえの発売枚数の少なさからオリジナルはかなり高額で売られています。が出会えるのは稀でレア盤の1枚であるのは間違いないでしょう。

*以下。以前の記事です。一部省略。
NORMAN/NCSP-97-04/CEIL CLAYTON/CEIL CLAYTON/日本NORMA/
本アルバムの主人公であるシール・クレイトンは高校の時からピアノとボーカルを学び始めたそうで、ニューイングランド音楽院へ入って磨きをかけた後にヴォーカリストとしての道を歩むようになります。ボストンのラテン・クオーターで歌ったりしたあと、戦争後にセントルイスへ来て本アルバムの録音となったようです。このセントルイスのNORMANというレーベルはこれまたマイナーなレーベルでジャケット裏面のその他のアルバムを見てもDIXIE物が1枚、ジャズらしき物が1枚であとはポップ系のが数枚という表記でした。本アルバムが一番のジャズ・アルバムと言える1枚かも知れません。下の写真はセントルイスの繁華街にあった“D's”という人気のあったビストロで彼女はしばしば演奏していたようで、その写真が裏面に有りましたので載せておきます。趣のあるビストロの風情で、ちょうどライブを聴くには程よい大きさのお店のようで、僕はこういう店が好きですねぇ。
まず彼女のピアノですが力強いタッチで女性が弾いているような感じを与えません、また彼女が歌っている間もしっかりと弾かれており別人が弾いているのかと最初は思いました。彼女のボーカルはみずみずしく新鮮なパセリのようなボーカルで聴いていても清々しい気持ちになりストレートに楽しく幸福感でこちらの心を満たしてくれます。このアルバムのどの曲も良い出来と思うのですが、僕のお気に入りを敢えて言えばA-6のTHAT'S ALLでしょうか、でも他のもやっぱりイイですね。オリジナルがもう少し安く手に入ればなぁ~、NORMA盤と違ってドラムやピアノの音がどのぐらい違うんだろうか、やっぱり聴いてみたい僕です。どなたかお持ちの方がいらっしゃれば感想を聞かせていただいたいと存じます。

パーソナル:CEIL CLAYTON(p. vo), DAVE MORTLAND(g), VIC CIPPONERI(b), DAVE RICH(ds), RICH O'DONNELL(per)

収録曲/A面/1, YOU MEET THE NICEST PEOPLE/2, LITTLE GIRL BLUE/3, YOU DON'T HAVE TO BE A BABY TO CRY/4, NEVER LEAVE YOUR SUGAR/5, CONEY ISLAND WASHBOARD/6, THAT'S ALL/B面/1, I WANT A LITTLE BOY/2, I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO/3, A TROUT NO DOUBT/4, ALLEY CAT/5, BILL BAILEY WON'T YOU PLEASE COME HOME/6, MUST YOU GO