ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

実は1枚だけじゃないョ GENIE PACEは

2009年01月04日 | 女性ボーカルP,Q
BRIGHT/BRLP1001/GENIE PACE/HERE'S GENIE/

ジニー・ペイスと言えばこのアルバムが有名で人気盤でもあり且つレアで知られています。ジャズ批評2000年版女性ジャズ・ボーカル入門でも1993年ジャズ批評No78女性シンガー大百科でも JADE/LOVE IN A MIDNIGHT MOODの一枚だけが彼女のアルバムと思っていました(↓のジャケットのアルバム)。
ところが昨年の夏頃に本アルバムを見つけたので半信半疑で入手しました。表と裏を読んでみたのですがライナー・ノートにはあのLOVE IN A MIDNIGHT MOOD以来のアルバムと記されていますから、彼女のセカンド・アルバムに違いないと思います。レーベルはBRIGHT RECORDSとなっていてニューヨークで製作されたアルバムのようですが少し調べてみたのですが僕の手には負えないようです。どなたかBRIGHTレーベルなるものをご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。このアルバムはジャケットをご覧になってお分かりいただけるように, JADE盤からかなりの年月が経って発売されたものと思えます。ジャケットにもレコードにも製作年は記されていないので僕には検討もつきません。ジャケットの写真を見るとそれなりに歳を重ねた彼女が窺えますが、なにせ彼女の生まれ年も僕は知らないのでお手上げです。見た感じは本ジャケットは50歳前後ぐらい?JADE 盤の時が20歳後半~30歳始め頃といった印象なんですが如何でしょうか?ジャケット裏は素っ気ないものです。
さて本アルバムの内容ですが彼女の声質はあまり変わりないように思えます。アレンジはMATT MATHEWSで, 彼の名前を聞くとBETHLEHEMのCARMEN McRAEのあの唇9つでジャケットが飾られていたのを連想して、さらに期待は膨らむのですが、やや残念ながら本アルバムではJADE盤のしっとり感や女の切なさを訴求するようなアルバムのつくりになっておりません。本アルバムでは彼女のボーカルは相変わらず切なさという感情は伝わってきますが、ややテンポが早い為にしっとり感は薄れています。JADE盤の最初の曲WE SMALL HOURSと聴き比べてもすぐに感じる事ができます。本アルバムが劣るという事ではなく、それだけJADE盤が秀逸なアルバムだという証明でしょう。本アルバムでは比較的スローに歌われる PRETEND, HE'S FUNNY THAT WAYやJUST FREIND. NEAR YOUに彼女の女心の切なさが表現されていて聴けるアルバムです。

収録曲/A面/1, TONIGHT I WON'T BE THERE/2, LET ME GO LOVER/3, ANGEL ON MY SHOULDER/4, PRETEND/5, TOMBAY/6, HE7S FUNNY THAT WAY/B面/1, ADDIO AMORE/2, JUST FREINDS/3, NEAR FRIND/4, MY LITTLE CORNER OF THE WORLD/5, UH HUH OH YEAR/6, STRAGER IN PARADISE