ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

絶妙なフェイク使いのBETTY ST.CLAIRE

2009年01月12日 | 女性ボーカルS
JUBILEE/LP15/BETTY ST.CLAIRE/HAL McKUSICK PLAYS・BETTY ST.CLAIRE SINGS/10inch/
今日の記事は以前(2008年2月)にアップしたのを全面的に書き直しアルバムも追加して化粧直ししたものです。

このアルバムと下に連掲したものはどちらかというとジャケットの魅力とよりオリジナルにこだわって入手したものです。
彼女のアルバムは前に紹介した“JUBILEE盤/WHAT IS THERE TO SAY”に継いでの彼女のアルバムですが、本アルバムの7曲のうち4曲は12インチ盤で聴くことができますし、下に掲げたアルバムCOOL AND CLEARERも8曲全部が12インチ盤で聴く事ができます。再生音はどりらもあまり変わりないように思いますので10inch盤を2枚買うよりも12インチ盤を買う方が手っ取り早いです。12インチ盤のジャケットも素敵なデザインですが、こちらの10inch盤も彼女の写真が使われていて雰囲気が有りますので気に入っています。赤ベースの“赤のBETTY”、青ベースの“青のBETTY”と言いたい感じですね。彼女のボーカルは黒人にありがちなしつこさや粘っこいところを感じさせず、サラリと歌うのですが情緒的表現も充分に感じさせてくれるところが気に入っています。特にフェイクの用い方が上手くそのフェイクの使い方に依ってよりケレン味もなく気持ちよく聴かせてくれます。ジャケットの赤ベースでデザインされているのも洒落ていると思います。本アルバムでは僕はOUT OF NOWHEREや、これまたフェイクを実に効果的に使って歌われるALMOST LIKE BEING IN LOVEあたりがお気に入りですね。
パーソナル:BETTY ST.CLAIRE(vo), Hal McKusick (Clari . AltSax), PHIL SUNKEL(tp), BILLY BYERS(trm), GENE DINOVI(p), JIMMY RANEY(g), JIMMY CAMPBELL(ds), EDDIE SWANSON(p), BARRY GALBRAITH(g), ADDISON FARMER(b), HERB LOVELLE(ds)
収録曲/A面/1, BYERS MARKET/2, HERE COMES TROUBLE AGAIN*/3, THE THRILL IS GONE/B面/1, OUT OF NOWHERE*/2, WILLOW WEEP FOR ME/3, ALMOST LIKE BEING IN LOVE*/4, WHAT IS THERE TO SAY*/*印が彼女のボーカル



JUBILEE/LP-23/BETTY ST.CLAIRE/COOL AND CLEARER/10inch/

彼女のボーカルが8曲収録されています。僕が傑出した出来だと感じるのはフェイクの使い方が絶妙なA-1のTHAT OLD BLACK MAGICが何と言っても一番のお気に入りです。スイング感たっぷりのEAST OF THE SUNも好きです。
パーソナル:BETTY ST.CLAIRE(vo), EDDIE SWANSON(p), BARRY GALBRAITH(g), ADDISON FARMER(b), HERB LOVELLE(ds)
収録曲/A面/1, THAT OLD MAGIC /2, PRELUDE TO A KISS/3, SKYLARK/4, GIVE ME THE SIMPLE LIFE/B面/1, WHY TRY CHANGE ME NOW/2, I HAD'NT ANYONE TILL YOU/3, MY ONE AND ONLY LOVE/4, EAST OF THE SUN/