ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

腰振って踊りながら歌う ABBE LANE

2009年01月29日 | 女性ボーカルL
RCA VICTOR/LMP-1554/ABBE LANE/BE MINE TONIGHT/

アビ・レーンは僕のブログでは初だろうと思います。ジャケットは同じRCA/THE LADY IN REDが一番の出来だと思いますし、実際に人気盤でもあります。そのTHE LADY IN REDアルバム, 美品美盤の場合は比較的高値がつけられてるようです。彼女の経歴などは, azuminoさんのABBE LANEに詳しく書かれていますので、そちらもご覧ください。彼女はルンバの王様と言われたザヴィア・クガートの元3番目の奥さんだったんですが、クガートが2番目の夫人と別れる時には相当もめたらしいですが、揉めても一緒になりたかったんでしょうね。うん分かる気もするよ, クガート君, でも何度繰り返しても同じじゃないの, クガート君。さてすったもんだのあげく, やっと前妻と別れ晴れて彼女と一緒になったクガートですが後に別れています。(付:斉木克巳氏のノートでは4番目の夫人となっています)。このアルバムはその彼女がクガートと別れてからのアルバムになります。僕は彼女のアルバムを5枚持っていますがその内1枚はジャケットを彼女が飾っているだけというのも有りますので僕的にはジャケ買いの対象にもなるシンガーでもあります。何ていいましょうかもう見るからに官能が全身から匂い立ってくるような女性というイメージがあるわけです。彼女はシンガーとしてまたハリウッドの映画女優やTV出演と活動を広げて行くにつれ知名度が上がっていきましたが、久保田豊秋さんに教えていただきたALL MUSICを読むと日本でもテレビ放映されたB級スパイ・アクション物の邦題“0011ナポレオン・ソロ”にも出演したようですが、僕は気がつかなったなぁ~っていうより当時は知るよしもなかったです。また当時のお堅いヨーロッパではTVで放映するには彼女は官能的すぎるとの批判もあったようです。
とにかくこのアルバムは色気を固めて圧縮したら内部から官能物質がとめどなく滲みでてきているようなアビ・レーンが英語, イタリア語, フランス語, スペイン語と最近のバイリンガーなど寄せ付けない勢いで歌っているわけですが(自分で書いていて文脈がわけわからなくなってきましたが、興奮したのかなぁ?) 彼女、ボーカルは上手いですし発声もキレイで決して色気だけで売れたわけではありません。本アルバムはジャズではなくラテン音楽ですが、こういう音楽は堅苦しい事は考えずただ彼女と一緒になってどっぷりと楽しむのが宜しいかと思います。目を閉じて聴けば陽気なラテンのリズムに乗って彼女が腰を振りながら歌っている様子が感じとれるかと思います。本アルバムでは, A-1のPAN, AMORE,Y CHA CHA CAH、A-4のTOO MARVELOUS FOR WORDS, A-6のOYE ME MAMAやB-6のBABALUあたりは乗りやすく痛快で彼女のエキゾチックな官能を味わえます。

TITO PUENTEによるオーケストラ伴奏
収録曲/A面/1, PAN, AMORE, Y CHA CHA CHA/2, TAKE IT EASY/3, NOCHE DE RONDA/4, TOO MARVELOUS FOR WORDS/5, NIGHTINGALE/6, OYE ME MAMA /B面/1, WHATEVER LOLA WANTS/2, ARRIVEDERCI ROMA/3, GREEN EYES/4, ANNA/5, THE RIVER SEINE/6, BABALU