ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

PAULA CASTLE

2009年01月05日 | 女性ボーカルC
BETHLEHEM/BCP-1036/PAULA CASTLE/LOST LOVE/10inch/

このポーラ・キャッスルの唯一のアルバムと言われている本盤ですが、幸いなことに昨年、オリジナルを入手できましたので改めて記事を書き加えさせていただきます。以前に記事でオリジナルは相当高価なのではないかと書いていますが、実は思っていたほどの値ではなく海外から入手できました。盤も傷がほとんど目立たずセラーのEX+に偽りはなかったと安堵した代物です。本盤と再発盤では音の濃さとか粒立ちが違います。特に際立つのがフルートの音色の生々しさはかなり違うと思います。このフルートの音色だけでも楽しめるのではと思います。それにドラムのブラシの音もかなり違って、音が立っています。先日に針を交換しましたからその効果も倍増のような気がします。↓ジャケット裏の写真

↓以下は以前の記事です。
BETHLEHEM盤でPaula Castleの“LOST LOVE”1955年録音or発売です。このアルバムは再発の12インチ盤だろうと思っているのですが。オリジナルは10インチ盤という事ですが未だお目にかかった事がありません。もしあったとしてもとんでもない値段だろうと思います。彼女はN.Y.生まれで、N.Y.のクラブで歌っていたとボーカル本にはあります。ライナーノーツにもcity kid in N.Y.と紹介されていますし、今でもそこに住んでいると当時のノートには書かれています。また彼女は楽譜が読めなかったのですが一度聴いた音楽をすぐ正確に歌う事ができたとありますので日本の美空ひばりと同じような才能があったようです。ジャケットは再発盤ですので色合いがもう一つですが大きな噴水の右端に白く剥げたように見えるのが失恋して横たわっている男性らしき像です。
 収録内容は実に素晴らしい演奏で私のお気に入りの一枚です。彼女のややハスキーで暖かみがある声に潤いと安らぎが感じられ非常に味わい深いアルバムと思います。パーソナルは下記にあるとおりですが、Sam Mostのフルートが主として彼女のボーカルの相手を務めているのですがお互いの掛け合いにより彼女の歌の味わいがさらに高められています。このフルートがまたいい旋律を奏でるんですよ。Ronnie Selbeyのピアノや Herb Wassermanのドラム, Chet Amsterdamのベースも主張し過ぎず且つしっかりと演奏してボーカルを引き立てています。録音も非常に良いと思います。一聴の価値あるアルバムと思います。

パーソナルは, Paula Castle(vo), Sam Most(fl), Ronnie Selbey(p), Chet Amsterdam(b), Herb Wasserman(ds)
収録曲/A面/1, I'm Shooting High/2, Yesterday's Gardenias/3, Here I Am In Love Again/4, Moutain Greenery/B面/1, Lost Love/2, You Don't Know What Love Is/3, Love Is A One Way Street/4, Why Can't I ?