ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

赤のROSYの入手に何年かかったんだろう?

2009年01月09日 | 私的Rare盤
英HMV/CLP1669/ROSEMARY SQUIRES/EVERYTHING'S COMING UP ROSY/

このアルバムは僕が探し続けていたアルバムです。今までに海外で一度売りがあったのですが、僕も相当な金額をオファーしたにもかかわらず、それをはるかに上回る値を提示する人が何人もいたようで入手に至りませんでした。またそれ以前から国内の信頼できるショップ3店にWANTSでお願いしていたのですが入荷したとの嬉しい報は届かぬままです。ある店ではかなり電話をかけたりして入手すべく務めてくれたのですが、その返事は“そんなのもう有る訳ないよ。高く売っちゃった”という返事だったとの話を聞きガッカリしたものです。僕が女性ボーカルのレコードを(財布の許す範囲で)もっと集めようと真剣に考え始めたのが5年前か4年前ぐらいですから、集め始めた当初から超入手難なレコードの1枚でした。しかしながら諦めずに探し求め続けているとチャンスは訪れるもので、ある日何千回目かのネット検索をかけた時にあったんですね。しかも即決の売り物が、しかも当初予算の3分の1の売値じゃないですか、夢かとも幻かとも思ふという心情でした。或いはネット詐欺じゃないかと疑いましたが、そういう気配も感じられなかったのでBUYのボタンをクリックしました。このアルバムを元旦に合わせてアップしようかと計画していたのですが諸事情で間に合わず今日になってしまいました。
このアルバムがROYAL MAILで届いた時の興奮というか気持ちの昂ぶりは自分でもかなりのものでした。ROYAL MAILで送られてくるレコードは本アルバムと後は2~3枚でしたので、ROSYであってくれと郵便物を開けて期待どおりだった時の興奮。そしてクリスマスの荷物の多い時をスルーして届けられたレコードが無事だろうかとの心配。もしもの事があったら保険で弁済してもらっても気は済みません。今まで探し続けた手間と時間を金銭に換算するといくらになると思うとクレームつけたい気持ちになるでしょうが、幸いな事にジャケットも盤も共に無事なのを確認できた時の嬉しさは上手く表現できません。しばらくジャケットをボーとただただ眺めていました。これで一区切りついたと言う達成感のようなものを感じましたが、それも1週間ぐらいすると薄れてきてまだまだ入手したいアルバムがあると思い直しているこの頃です。届いたアルバムは美品美盤と言っても恥じない状態でそれもまた嬉しかったです。
以前に入手してアップした青のROSYと並んで彼女の人気有名盤ですが、青のROSYの方は国内から再発盤も出ていますので、そちらで我慢するという手もありますが、赤のROSYの方はオリジナルである本アルバムで聴くか再発と言うべきかどうか 英国C5盤/MY ONE AND ONLYで聴くかしか現在のところ手がありません。曲順は違いますが赤のROSYに収録されている曲はC5盤に全曲収められています。
彼女のボーカルの印象は先の青のROSYにも書いていますので同じような印象である事は変りありません。A面の1曲目のCARIOCAの出だしで彼女がSAY!!と発声して歌い始めるのですが、そのSAYという声が実に魅力的で身震いします。彼女の乾いたというか爽やかでややハスキーだけれどしっかりとした温かみのあるボーカルに包まれたまま最後までアルバムを聴き終える事ができます。彼女の歌はあくまでポジティブで暗さを微塵も感じず落ち着いて聴く事ができるという点で僕はやっぱり大好きですねぇ。
いつになく長々しい記事になってしまいました。これも入手時の喜びの余韻がまだ残っているせいとご容赦ください。