週末、主人と「レッドクリフ PartⅡ」観てきました。
PartⅠでは、戦闘シーンに圧倒され、
スケールの大きさに度肝を抜かれながらも、
誰か誰だか理解できないまま終わってしまいました~(笑)
が、しかし。
このPartⅡでは、戦闘シーンの迫力だけでなく、
それぞれの登場人物のドラマも描かれており、
それらがクライマックスの決戦の場面へと繋がっていき、
長時間、飽きることなく画面に釘付けでした。
いや~、おもしろかった。
* * * 以下、少々ネタばれあります * * *
お互いの首をかけた約束を、いとも簡単にしてしまう周瑜と諸葛亮孔明。
女だてらに敵の陣地に潜りこみ、そこでひとりの兵と知り合う尚香。
国のため、民のため、そして夫のために単身曹操のもとへ赴く小喬。
その彼女を憂う周瑜を思いやる兵士たち。
(兵士たちがひとつずつお椀に入れたお団子を、一気にほおばり
もぐもぐ食べる周瑜がかわいかった。
こんなところでも、彼が部下思いなのがわかります)
80万の兵を従え、冷酷で残忍ながらも、トップに立つ者としての
人間性とカリスマ性を持つ曹操。
ところどころ、くすっと笑える場面もあったし、
不意を衝かれて、涙がじわ~と出てきたシーンもありました。
(主人は、そんなとこあった?って、聞くんですけどね)
実は私、中国文学は(も?)名前が覚えにくくて苦手です。
だから『三国志』なんて長くて登場人物の多い作品、
手にしたこともありません。
この「レッドクリフ」だって、金城武が出てるから
わざわざ映画館へ観にいったようなもの
正直言って、何も知らずに観てわかるかな~、とかなり不安でした。
でも、原作を知らなくても、内容的には
とてもわかりやすくなっていたと思います。
ただ、普段から中国映画を観ない私には、
登場人物が皆似たような顔に見えて、RartⅠでは
誰が誰だか、敵か味方か、判別がつかなかったんですねー(爆)
でも、先日テレビで放映されたとき、吹き替えをがまんして
観たおかげで、おさらいができました。
『三国志』を読まれた方は、自分の持つイメージもあるだろうし、
原作と映画の違いに違和感を抱くこともあるかもしれません。
(自分の好きな作品だと特に感じますよね)
まあ、私は全く読んでなかった分、映画として充分楽しめました。
飄々とした表情の金城武の諸葛亮孔明もかわいかったし、
トニー・レオン演じる一見クールだけど熱い周瑜も素敵でした~
女性陣では、男勝りでお転婆な尚香が、
美しくて色っぽい小喬より女性として共感を持ちました。
(男性には小喬がいいのでしょう。
主人も「べっぴんさんやなあ」だってー)
自分も戦いに参加したくて、曹操の陣営に兵士姿で潜入してしまう
というエピソードは、こっそり鎧兜に身を包み、戦地へ赴いた
『指輪物語』のエオウィンと重なりました。
こういう強い女性、憧れますね~(笑)
お腹に、敵の陣地の地図を描いた布を巻き、
それをくるくるほどいていくシーン。
なかなかコケティッシュで、かわいかったです。
でも、それを何も知らず手伝ってくれた曹操軍の兵士との再会は、
悲しい結末になってしまいましたが。
それにしても、気候を制するものは戦いを制す、ですねえ。
誰もが固唾を呑みながら風の変化を待つシーン。
一瞬風向きが変わり、孔明がさーっと扇を振った場面では
鳥肌が立ちました。
そこから80万の大軍に立ち向かっていく連合軍は、怒涛のごとく・・・。
しかし、娯楽大作とはいえ、この戦いは史実であり、
多くの命が奪われたことには違いないのでしょう。
火攻めによる水上戦は迫力があって見ものですが、
これでもか、というくらい兵士が次々と死んでいくのは
映画とはいえ、観ていてしんどかったです。
戦いとは、敵であれ味方であれ、死屍累々と地を埋め尽くすことなのだ
ということを痛感しました。
勝っても負けても、多くの仲間や兵を失ったことには変わりなく、
「勝者はいない」という周瑜の言葉は重いですよね・・・。
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