ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

七王国の玉座

2012-04-09 | 読むこと。

       『七王国の玉座 上』
      ジョージ・R・R・マーティン



       『七王国の玉座 下』



長らく本のレビューをお休みしておりました。
前回が2010年10月の『孤鷹の天』ですから・・・1年半ぶり!?

昨年は本を読むこと自体ができず、なんとか読んだとしても、
それを文章にまとめることができず・・・

が、ようやくブログに書きたい!と思える作品に出会いました。
それが『氷と炎の歌』の第一部『七王国の玉座』です。
jesterさんのブログで知り、気になっていたところ
図書館で見つけてようやく読み始めました。

ところが、最初のうちはなかなかすんなり進まなくて。
とにかく壮大な物語で、登場人物がやたら多いのです。
それに、何人かの視点で描かれているので、それを把握するのに
多少手間取ったり。
(私はノートに関係図をメモしました
こう書くと、なんか読みにくそうと思われるかもしれませんが、
とんでもない。
登場人物はとても魅力的だし、ストーリーは壮大で読み応えたっぷり。
はらはら、どきどきしながら、この世界に引き込まれていきます。


舞台は夏と冬が不規則に訪れる世界。
七王国の玉座をめぐる覇権争いの中で、登場人物たちが
-大人も子どもも-否応なく陰謀の渦に巻き込まれていきます。

物語が登場人物の中の何人かの視点で描かれていて、
同時進行で進んでいきます。
その視点となるのは、
“王の手”となったスターク家のエダード公、その妻ケイトリン。
その子どもたちのブラン、サンサ、アリア、そして私生児ジョン。
スターク家に対する立場にあるラニスター家のティリオン。
そして、滅ぼされた古代ターガリエン家の最後のひとりであるデナーリス。

これでわかるように、大人だけでなく小さな子どもたちや、
あるいは敵対する勢力の視点からも描かれ、それがこの物語を
一層奥行きの深いものにしています。
また、これほどたくさんの登場人物でありながら、それぞれが
見事に描けているのですよね。
なので、多少名前を覚えられなくても、あ~この人ね、って
ちゃんとわかります(笑)
それくらい、それぞれ個性的なのですよ。
たぶん、読者にはお気に入りの人物も出てくるはず。

異世界の話ではありますが、ファンタジーというよりも
まるで歴史小説を読んでいるよう。
なので、本物の歴史がそうであったように、スターク家の子どもたちにも
容赦なく過酷で残酷な運命が待ち受けています。

その玉座をめぐる戦いが起きている最中にも、南の海の向こうでは
デナーリスがドラゴンの卵を孵らせるし、北の壁の向こうでも
不気味な異形人が動き出しています。

戦いの行方は?
子どもたちの運命は?
あ~、この先どうなるの~!?
というところでこの巻が終わります。

本当は全巻一気読みしたいところ、読み出すと他のことに
手が回らなくなるので、時間をおいて借りることにしました。
あれこれ、しなきゃいけないことはいっぱいあるし~


アメリカではドラマ化され、すごい人気だとか。
日本でも放映されないかな~

コメント (2)
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