こころの羅針盤

私の人生に待ちうける「意識」の大海原・・・心と身体と魂と、日々の感情生活を語ります。

自己概念を、見直すとき

2011年04月16日 | 愛とゆるし
理想の相手と思って結婚したはずだったのに、そうでもなかった。
相手のことを“こんな人とは思わなかった、、”と年月とともに、
以前には感じなかったストレスをたくさん感じ出したりします。

やっと理想の人にめぐり合えたとばかりに惹かれあった二人が、
時ととも、相手の中の理想ではなかった部分も目に入りだし、
相手に対して好きなだけでない様々な感情があることに気づきだします。

様々な感情が意識化できたとき、そこで終わりにするのか、それとも
自己概念を見直し努力して愛と信頼へ移行するか、人生の分かれ道です。
このように恋から愛へ移行するような心理は、結婚だけでなく、
あらゆる人間関係で起こり得ることだと思います。

長くつきあっている親友のことを考えても、年月の中で、
お互いの理想からはずれた部分を認めた瞬間が、いくつもあったと思うのです。
小さな幻滅を乗り越えながら、信頼と友情を深めてきたといえます。

そうかと思うと、なかなかストレスが意識できなくて、
不自然な関係を長く続けてしまったこともありますが、
抑圧を続けることは、大きな不安を蓄積することになるので、
遅かれ早かれ人生のどこかで、意識化する時はやってくるようです。

「いろいろの経験が個人の生活において生起すると、それらの経験は、
(a)なんらかの自己との関係へと象徴化され、知覚され、体制化されるか、
(b)自己構造との関係が全然知覚されないので無視されるか、
(c)その経験が自己の構造と矛盾するので、象徴化を拒否されるか、
もしくは、歪曲された象徴化を与えられるか、のいずれかである。」
ロジャーズ19の命題⑪

(119-12)
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