゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

映画の言霊<紅の豚>

2007-10-06 12:20:00 | 映画
紅の豚 紅の豚
価格:¥ 4,935(税込)
発売日:2002-03-29

「紅の豚」(宮崎駿監督、1992年、日)第一次世界大戦後の                         イタリア・アドリア海を舞台に、空賊相手の賞金稼ぎとして飛行                        艇を駆る中年男ポルコ・ロッソの活躍を描く。友を亡くし、戦争                         の英雄となることを嫌った彼は、魔法により豚となっていた・・・。                        

人に小難しい質問をふっかけるのが趣味の、やっかいな飲み仲間が                           いる。あるときは、「あなたは誰(何者)なのか答えよ」と言う。チッ、                           面倒なヤツだと思いつつ、この設問の持つ深さにき引きつけられた。                          「あなたは誰?」と聞かれれば、たいていは氏名と職業を答えるだろ                           う。しかし氏名は識別記号、職業は現在の所属先でしかない。変化し                          得るものであり、必ずしもその人の本質を表すものではないのだ。名                           も職業も関係なく、自らを定義するには、「何かできる者か」「どう考え                          る者か」「どう行動する者か」を証明すべきことになる。

「飛ばねえ豚は、ただの豚だ」とポルコは言う。危険な生活を辞めて、                          平穏な生活を求めることもできる。が、そうしない。このセリフは、「自                           分はそう生きる者である」という宣言であり、「そうとしか生きられな                            いのだ」と苦笑しながら自らに言い聞かせる前向きな自嘲でもある。                           そしてまた、「朝鮮を忘れたら終わりだぜ」という、同世代へのエ-ル                          でもあるのだ。○○しなければ、ただのオヤジだ。○○でなければ、                           ただの負け犬だ。○○でないなら、単なるガキだ。などなど、応用編                           はいくらでも作れる。そこに言霊か゛こもるかどうかは、口にする人間                           の「そう在りたくはない(から頑張る)」という意志あればこそ。近々、                           団塊の世代がいっせいに定年退職を迎える。役職や会社名が身か                           らはがれたとき、世間で、家庭で、自分は何者で在り得るのか・・・と                           不安な人も多いのではなかろうか。でも大丈夫。その疑問からこそ、                           変化に挑む意思が生まれるのだから。あなたは何者か。その間に。                           一生飛ぶことを続ける者である、と答えられたらステキだろう。                              (重田サキネ=ライタ-)

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