flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

志波彦神社

2010-06-15 00:00:27 | かみのやしろ
(宮城県塩竃市一森山 旧国弊中社)
 鹽竈神社社殿に隣接する志波彦神社は、志波彦神(シワヒコノカミ)を祀り、天智天皇三年(665)に官弊を初めて使ったとされ、このときに神社が存在したと推測される。平安時代の記録「延喜式神名帳」には名神大社とあり、もと宮城郡岩切村にあったが、明治7年(1874)鹽竈神社境内に遷座している。昭和9年から13年にかけて社殿を改築、昭和38年に市指定文化財となっている。
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歌舞伎座

2010-06-14 00:00:06 | STRUCTURE-構造物残影-
(東京都中央区銀座)
  大正10年(1921)漏電により焼失した木造の歌舞伎座は、大正13年(1924)SRC造五階建、建築面積3787㎡の建物として再建された。然し、昭和20年(1945)戦災により被害を受け、屋根と内部を失った。昭和25年(1950)被災した建物を修復し開場、以後60年に渡って使用されてきたが、国登録有形文化財に指定されながらも、老朽化、耐震性、バリアフリー等を理由に改築されることになった。地上29階、地下4階の高層ビルの低層部分を、現在の桃山様式風に外観を継承し、新歌舞伎座とする計画となっている。
    
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旧第一銀行京都支店跡

2010-06-13 00:00:23 | STRUCTURE-構造物残影-
(京都市中京区烏丸通三条南西角)
 跡と表記したのには理由がある。現在の煉瓦造二階建の建物は、平成15年に竣工したもので、明治39年(1906)建築家辰野金吾が設計したヴィクトリア様式の旧建物を平成12年に解体した後、旧建築部材を利用しないレプリカ方式で再建したものである。この方法には賛否両論があり、景観的には旧建物を再現したという点が評価されるが、近隣中京郵便局のファサード保存(外観のみ保存)以上に歴史的価値は失われている。
 改築計画が出た後、京都の近代建築を考える会や日本建築学会等、各種団体の保存運動が起きるも、間もなく解体された経緯を持つ。現在はみずほ銀行京都中央支店となっている。
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鳥原日吉神社

2010-06-12 00:00:38 | かみのやしろ
(愛知県新城市日吉字宮ノ腰)
 日吉鳥原は、私が小学生の頃よく訪れた地である。日吉神社は、八名郡鳥原村の鎮守三王大権現として、村南側の風切山(標高356m)中腹に創建されたのが始まりという。現存する棟札から天正六年(1578)に大楠のあるこの地に移されたことが分かる。祭神は大己貴命(オオナムチノミコト)であり、明治元年(1868)に日吉神社と改められている。
 (安永・天明・寛政の石燈籠)
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鹽竈神社

2010-06-11 00:00:16 | かみのやしろ

(しおがまじんじゃ 陸奥国一宮 宮城県塩竃市一森山 旧国幣中社 建造物:国指定重要文化財)
  しるべ石から鹽竈神社最古の参道とされる七曲坂を上がり、社殿に到着する。北日本一番の参拝者数を誇る鹽竈神社は、創建時期は不明であるが、武甕槌神(タケミカヅチノカミ)と経津主神(フツヌシノカミ)が陸奥国平定の折、道案内をした塩土老翁神(シオツチノオジ)がこの地で塩造りを始め、祭神として祀られたのが始まりと伝わり、平安時代初期の記録「弘仁式」に社名が見える。重要文化財に指定されている社殿は、仙台藩四代伊達綱村、五代吉村のとき造営されたものである。隣接して、明治7年に宮城郡岩切村から遷座した、旧名神大社の志波彦神社がある。
(七曲坂)
 
(仙台藩主伊達周宗(ちかむね)寄進鐵合製燈籠)

(製塩釜)
 (東参道)

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万世橋

2010-06-10 00:00:51 | STRUCTURE-構造物残影-
(東京都千代田区)
 万世橋は秋葉原の南側、神田川に架かる長さ26m,幅36mの石張りRC橋であり、現在の橋は昭和5年(1930)地下鉄建設に伴い改築されたものである。また、橋のすぐ傍を走る中央線には、昭和18年(1943)まで万世橋駅が存在した。
  
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近江屋跡

2010-06-09 00:00:48 | いにしえの人びと
(坂本龍馬・中岡慎太郎遭難之地 京都市中京区河原町通四条上ル西側)
 近江屋は土佐藩御用達の醤油商である。慶応二年(1866)伏見の旅館寺田屋で幕府方伏見奉行らに襲撃された坂本龍馬は、翌年六月、三条の材木商酢屋に宿舎を移した。そして、慶応三年(1867)十月十三日、龍馬はこの近江屋に移った。十一月十三日には、新選組参謀伊東甲子太郎が来訪し、新選組襲撃の恐れがある旨を龍馬に伝え、近隣の土佐藩邸に移ることを勧めたが、龍馬は受け入れず留まった。然し、翌々日の夕刻、京都見廻組とみられる者(諸説あり)が襲撃し、坂本龍馬と来訪していた中岡慎太郎は命を落とした。
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庭野のムクの木

2010-06-08 00:00:44 | ふるさとの木々
(愛知県新城市庭野 市指定天然記念物)
 私が子どもの頃は、道路脇の民家の隅に生えていた椋(むく)の木。その後道路が拡張され、道路の真ん中になった。樹齢三百年と推定される。
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塩竈

2010-06-07 00:00:43 | 街道・宿場町

(鹽竈 しおがま 宮城県塩竃市)
 東北線の塩釜駅を降りる。付近は至る所斜面で、海岸の埋立地以外は平らな土地はない。高台から見下ろせる港は、世界有数の漁獲量を誇る海に面し、塩竈港のマグロ水揚げ高は日本一である。ここで穫れるネタで握る寿司屋が至る所にあり、魚肉練り製品の生産も日本一を誇る。
  塩竈は、国府多賀城の港として古代より繁栄し、鹽竈海道起点としても栄えた。
 
(鹽竈東(あずま)海道鳥居原(市場)跡)
(七曲坂しるべ石)
 

(関連記事:鹽竈神社 志波彦神社 法蓮寺跡 御釜神社 駒犬城 旧三徳無尽塩竈支店

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矢田地蔵尊

2010-06-06 00:00:09 | ほとけのいおり

(浄土宗金剛山矢田寺代受苦地蔵 京都市中京区寺町通三条上ル)
 寺町通アーケードの商店街に並んでこの矢田寺はある。延暦十五年(796)に大和郡山の矢田山金剛山寺の別院として五条坊門(下京区)に創建され、天正七年(1579)に現在地に移されたという。

(関連記事:近江屋跡 旧第一銀行京都支店跡 旧京都郵便局 旧日本銀行京都出張所 姉小路 池田屋跡 佐久間象山大村益次郎遭難之地 武市瑞山寓居跡 錦天満宮鳥居 柳小路 油小路 本能寺跡 南蛮寺跡 木屋町二条 河原町御池

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秋葉原

2010-06-05 00:00:44 | 漂い紀行

 出張が終わり、この地に差し掛かった。私は二度目であるが、人々のオーラが違って感じたのは、私だけであろうか。

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RODEN TOSA

2010-06-04 00:00:27 | RODEN-哀愁のRailway-
 高知も路面電車が繁栄している地である。市民から土電(とでん)として親しまれている土佐電鉄は、明治37年(1904)に土佐電気鉄道本町線、潮江線が開業したのが始まりである。明治41年(1908)伊野線、大正14年(1925)に後免線、昭和5年(1930)には安芸線が開通し、昭和24年(1949)電化している。然し、昭和49年(1974)安芸線は廃止となり、安芸市は長く無鉄道状態にあったが、平成14年に第三セクター土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)が開業した。
(後免町)
(吉田茂書 安芸線電化開通記念碑)
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海倉

2010-06-03 00:00:12 | 水のほとり
(かいくら 愛知県新城市豊島・一鍬田)
 久し振りに、とよがわ海倉淵を訪れた。海のない内陸部であるが、広く深くなっている川に、淵の底から椀が浮かび上がってくる「椀貸し伝説」から、海倉淵と呼ばれるようになった。

(関連記事:海倉淵 天王まつり
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杜の都へ

2010-06-02 00:00:30 | 漂い紀行
 東北地方に私は初めて足を踏み入れる。先ず東北随一の仙台を訪れた。このときは彼岸の時節であったが、この地方の例年より気温が低く、非常に寒かった。空港からは、アクセスとして2007年に開通した、仙台空港鉄道がある。日中2輌ワンマン運転で、途中名取駅から東北線に乗り入れている。距離17.5kmに対し、630円と運賃は高い。建設償還の加算運賃と、2路線の初乗り運賃が加わるためである。故に利用者が伸び悩み、開業以来赤字収支となっている。
 
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五条大橋

2010-06-01 00:00:14 | 水のほとり

(京都市下京区下材木町・東山区宮川筋)
 祇園から河原町に向かう途中、弁慶と牛若丸で有名な、鴨川に架かる全長67mの五条大橋を渡った。

(関連記事:与謝蕪村居宅跡 高瀬川界隈 油小路 西本願寺

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