旧花巻町役場

(岩手県花巻市材木町 2011年11月4日)
　昭和3年(1928)に築造された木造2階建て、総桧造りの庁舎である。昭和45年(1970)新庁舎築造に伴い現在地の材木町公園に移築され、コミュニティー施設「市民の家」として利用されている。また、隣接して花巻電鉄の馬面電車が静態保存されている。

（花巻電鉄岩手県花巻市）花巻電鉄は軌間762mmのいわゆる軽便鉄道であり、大正4年（1915）花巻電気として花巻川口町（後の鉛線西公園）-湯口（鉛線松原）が開業したのが始まりである。最盛期には軌道線である鉛線、中央花巻-西鉛温泉間18.6kmと、鉄道線である花巻温泉線、西花巻-花巻温泉間7.4kmを有していた。然し、昭和40年（1965）先ず、東北線を跨いで市街地に抜けていた区間の中央花巻-西花巻間が廃止され、続いて昭和44年（1969）花巻-西花巻-西鉛温泉間が廃止、そして、昭和47年（1972）残りの花巻-花巻温泉間が廃止された。（花巻駅跡）（花巻温泉線路盤跡）花巻温泉線跡沿いの材木町公園には、狭い道路に対応して造られた、デハ3（1931年製）が保存され、馬面電車、ハーモニカ電車と呼ばれた車体幅1600mm...RODENHANAMAKI