flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

花咲線

2013-08-19 00:00:00 | RODEN-哀愁のRailway-

(JR北海道 根室線釧路根室間)
 釧路から特産の牡蠣を使った「かきべん」を食しながら、「快速ノサップ」で根室へ向かう。釧路以西の地方幹線らしい線区に比べ、釧路以東は地方交通線色が濃い区間である。単行の54形ディーゼルカーは国鉄末期の製造ということもあってか、簡素かつ老朽感がそれまでの48形等を超えているようにも感じる。乗車した522ルパン三世仕様のシールの窓越しには、霧に包まれた湿原と厚岸湖が見えた。途中、エゾシカを轢いて緊急停車してしまったが、日本で最も動物との接触が多い線区ともいえる。それは、暖流と寒流が交わる釧路沖の温度差によって発生した、この時期特有の霧の深さにも影響しているのであろう。根室まで135.4km,快速で約2時間の距離であるが、99.8kmの名鉄本線が最速1時間20分、195.7kmの飯田線が約6時間かかるのに対して、最高速度85kmのこの区間がこの所要時間で到着できるのも、駅間が離れているからである。
                                          

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