flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

養老の滝

2008-04-03 00:00:45 | 水のほとり
(木曽川水系滝谷 岐阜県養老郡養老町 日本の滝百選46番 名水百選47番)
 2004年11月に養老には訪れているが、先回は時間が無く、滝には訪れていなかった。今回は、聖武天皇行幸遺跡を通り、滝谷を渡って先ず、谷沿いの養老寺を参拝した。
  
 養老寺は、水がお酒になったという「養老孝子伝説」の、孝子源丞内が開いたといい、その後、法相宗の一大修業地となったが、永禄年間(1558-69)織田信長の兵火で焼失した。そして、慶長十二年(1607)美濃高須藩徳永寿昌によって再興され、浄土真宗となって今に至る。境内には、源丞内の墓所がある。
  (源丞内墓所)
 養老寺から滝谷沿いに上がって、標高約290mの養老の滝に辿り着く。落差は約30mあり、下流の滝谷の水量を上回るような水量に感じ取れた。
 奈良時代、この地を行幸した、第四十四代元正天皇(日本根子高瑞浄足姫天皇・ヤマトネコタマミズキヨタラシヒメノスメラミコト・第四十五代聖武天皇の伯母)は、「醴泉(れいせん:酒)は、美泉なり。もって老を養うべし。蓋し水の精なればなり。天下に大赦して、霊亀三年を改め養老元年と成すべし」という詔(みことのり)を出し、「養老」に改元したとされる地である。
 あえて複数掲載するが、それぞれ違った趣があった。
       
 この後は、養老の滝と同じ故事伝説のある、菊水泉に向かった。

(関連記事:養老 たき道 養老高田
コメント (2)
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