一月十六日 2016-02-10 | 嘉永四年 辛亥日記 曇っているが雨は降らなかった。 庄兵が楠木正成の掛け物を一つ持ってきた。 去年の九月に八匁で質に入れていたという。 その質札代の二朱欲しいとのこと。 望みを叶えてあげることにした。さらに鉢一つが三匁とのこと。 いずれも不用の物だけど、庄兵はここのところ借りが多くひとまず高野へ行くというので買ってあげることにする。 夜、主人は楠公の書を見せに鈴木芳右衛門殿宅へ行く。