何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

コイル・ボビンが足りなくなってしまった

2018-05-13 15:29:15 | 電子工作


2018/05/11(金曜日) 晴れ


100MHz水晶発振回路が発振する出力から不要な成分(特に50MHz)を取り除こうとして
あれこれ実験をしているのだが・・・・・
直列共振、並列共振、複同調、3重同調回路などなどコイルを巻いてはまた巻き直し・・・・・・
同じようなことを繰り返していて一向に進展しない。

とうとうコイルを巻くボビンが足りなくなってしまった。
いつも使っているボビンは秋葉原の部品屋で買ったベークライト製のもので、半田ゴテを長時間
当てても(ウレタン被覆線を半田付けするのにはかなり長時間、半田ゴテを当てなくてならない)
端子が壊れないのでこれを使っている。

このボビンを買うためにわざわざ秋葉原まで行くのも面倒だ。
以前、鉱石ラジオの実験の時、紙(ペーパー)を丸めてボビンにしたことがある。
このときはちょっとヤワだったけど、まぁ使えることは使えた。
今回は‟脚”(端子)の部分を強化して紙でボビンを作ってみた。
そしてベークボビンのコイルと紙ボビンのコイルとを比較してみた。


今回は‟脚”(端子)の部分に‟鉢巻き”をして強度を増してみた。



並列共振回路に取り付けて比較してみた。





NWT-150で50MHzと100MHzの共振点を見てみた。
ベークボビンも、紙ボビンも同じような波形だった。



これなら紙ボビンでも大丈夫だろう。
ただ、ボビンを作るのは結構面倒・・・・・ まぁ、時間はたっぷりあるからいいけどね(笑い)


並列同調、直列同調、複同調(2P、3P)などいろいろ作った。



さぁ、余分な成分をカットする実験をしてみよう。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィルター工作は難しい・・・ - 100MHz水晶発振回路実験 -

2018-05-11 20:25:03 | 電子工作


2018/05/08(火曜日) 曇り


10MHz水晶振動子を使って50MHzを発振させ、更にダブラーで
2倍の100MHzにしてそれをコンバータの局発に使おうと思っている。
悪戦苦闘の末なんとか100MHzは取り出せるようになったが、スペトラム
をみてみると余計な成分が沢山出ている。
特に50MHzが大きく発生していてこれを何とか取り除かなくてはならない。

そこでフィルターの工作を始めたがこれが難しい。
100MHzで同調するようにコイルとトリマコンデンサを組み合わせて図の
ような回路を組んでみた。





安直にブレッドボードに組み立ててテストをしてみた。



ダメだ・・・・ スイーパーでスイープして波形を見てみたが全然同調したような
波形は見られない。
こんなコイルとブレッドボード組立だからダメなんだな、きっと・・・
そこで切り張りランドを張り付けた基板に回路を組み立てた。




ダメだ・・・・ これでもダメだ。 全然調整が取れない。



同調回路を1つだけにして波形を見てみた。



スイープ波形を見ていると100MHz付近で同調波形が乱れて同調が取れなくなっている。
トリマーコンデンサがおかしいのかな?
回転接触が悪いのかもしれない。 調整ネジをグルグル回してみたがこれでもダメだった。

試しにトリマコンデンサを取り替えてみた。
今度はスムーズに同調点が移動する。
やっぱりトリマコンデンサが不良だったんだな?

そんなテストの様子を動画でご覧ください。




手持ちのトリマコンデンサを全部チェックしてみた。
3個ばかり、具合の悪いものがあった。




どうして具合が悪くなったかはわからない。 半田ゴテを当て過ぎたのかな?
中がどうなっているか分解してみた。




どうしても調整できなかった原因はこれだったのかもしれない。
さぁ、次はちゃーんと調整してみよう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつのまにか巣立ってしまいました   - 2018年のシジュウカラ営巣 -

2018-05-09 07:35:13 | 野鳥撮影実習


2018/05/07(月曜日) 曇り


昨日は雛が巣箱の穴から顔を見せた。

「あれっ、こんなに大きくなっていたんだ!」

親鳥が雛の餌を運んでいるのを確認したのは4月19日だったからかれこれ3週間になる。
もうそろそろ巣立ちのころだ。
また今日も巣箱の様子を確認しようと思い、カメラの準備を始めてレンズの向きを巣箱に
合わせた。
おや、今日の巣箱は何だか静かだなぁ・・・ 親鳥が全然こないよ。
今までは親鳥はせっせと雛の餌をはこんできたのに・・・・

雛も顔を出さない。 しばらく待ったが巣箱はシーンとしたままだ。

「あれっ、もう巣立ちしてしまったのかな?」

時刻は7時ちょっと前だ。
きっと朝早く巣立ってしまったのだろう。 さよならも言わないで・・・・


昨日(5月6日)、初めて巣箱の穴から顔を出した雛。



円らな目が可愛い。 初めてみた外の景色。 どんな思いで眺めてるのかな?



それが今日はもういない。
何度も巣箱の様子を窺ったがシーンとしたままだ。

昨年は巣立ちに長い時間がかかって結局3日がかりになった。
その間、うまく巣立つか心配でハラハラ、ドキドキ、が続いたが、今回はそれもない。
いつの間にか雛が巣立ってホットしたような、寂しいような気持ちだ。


シジュウカラ・コウちゃんたちが営巣を始めた頃は庭木の葉もまばらで巣箱が良く見えたが、
5月も半ば、枝の葉が茂って巣箱も見えなくなってしまった。



季節の移り変わりは本当に早い。
もうすぐ暑い暑い、の夏がやってくる。
巣だった雛達が元気な若鳥になって水場に遊びに来るのを心待ちにしている。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダブラーで倍にした方がいいみたいだ   - 水晶発振回路実験 -

2018-05-07 14:32:16 | 電子工作


2018/05/07(月曜日) 晴れ後曇り


SDRドングルで短波放送を受信してみようと、受信した短波帯の電波をVHF帯に持ち上げる
コンバータを工作しようと思っている。
SDRドングルは地デジ用のワンセグチューナーなので短波放送のような低い周波数は受信できない。
そこでコンバーターでSDRドングルが受信できる周波数に変換しようというわけだ。
変換する周波数の元になる周波数は100MHzとかキッチリしたものがいい。
変換後に出てくる周波数の本当の周波数を確認しやすいからね。
それに元になる周波数は安定でなくてはならない。
周波数がフラフラと変動するようでは短波放送を受信しずらい。
安定な周波数を発振するとなると水晶発振にしなくてはならない。
100MHzを発振する水晶発振子を買ってくればいいのだが、「手持ちのジャンク品で作る」という
趣旨に反する。(ジャンク品が無い場合はしかたがないので購入するけど・・・)
ジャンク箱をかき回したら10MHzの水晶発振子がみつかった。
これをオーバートーン発振とダブラーで100MHzを作り出す。
とこんな具合に今日まで悪戦苦闘してきた、というわけです。

 (以上、前置きです。 「いじょう」を漢字変換したら「異常」とでてきた。 
                 やってることが確かに異常ですからね。)

10MHz水晶振動子を5次オーバートーン発振させ(今まで「5倍・・」と言っていたが正式には
「5次・・」というらしい。)それをダブラーで2倍して100MHzを得た。
オシロスコープの波形観測ではちゃーんと100MHzを表示しているからこれでOK・・・かと
思ったらそれだけではダメらしい。 「きれいな100MHz」じゃないとだめなんだそうな・・・・

なるほど・・・「汚い100MHz」では受信した短波放送の信号があちこちで現れてきて何が何だか
分からなくなるそうだ。

それじゃーきれいか、汚いかを最近手に入れた簡易スペアナを使って調べてみよう。
(実習生はこういう波形を見るのが大好きです・・・・・)


発振回路が放射する電波(100MHz)を小さなアンテナで受信して簡易スペアナに入力した。



35MHz~1GHzの間をスイープしてみたグラフです。
先日、逓倍回路で2倍にしたときのグラフ(下の画像)と比べるときれいな感じですが・・・・・



逓倍回路で2倍にして得た100MHzのスペクトラム。
出力が大きいのかもしれない。



ダブラーで2倍にした信号の出力は弱い感じだ。
受信アンテナを回路に接近させてみた。




アンテナを接近させて得たスペクトラム。 
表示されるスペクトラムは増えたが、それでも逓倍方式に比べると穏やかな感じだ。



ダブラーで2倍にした100MHzは出力が弱いのかもしれない。
簡易スペアナの入力を直接に接続することにした。

ダブラーの出力を-6dB(1/2倍)のATTをかませて接続コードでスペアナに入力した。



そのときの35MHz~1GHzをスイープしたスペクトラム。



更に35MHz~300MHzとスイープ範囲を狭めた時のスペクトラム。
やっぱりいろいろな周波数のスペクトラムが表示されている。



ダブラー方式で得た100MHzは逓倍方式で得た100MHzより穏やかな感じだ。
それでも50MHz付近や150MHz、200MHz、250MHz、300MHzに
大きな信号が出ている。(スプリアスっていうのかな?)

試しに手持ちのバンドパスフィルターを入れてみた。



35MHz~1GHzをスイープしたときのスペクトラム。
100MHzに一本だけが立っている。  これは良いぞ・・・・・・



35MHz~300MHzをスイープしたときのスペクトラム。 
50MHzに余分なスペクトラムがある。



BPFの特性はこんな感じです。



BPFの特性では50MHzも150MHzも通過帯域内にある。
だから50MHzに信号が現れるのはわかるが、150MHzの信号は消えている。 なぜだろう?
何だかわからないけど50MHzさえ消せれば「きれいな100MHz」になれるかもしれない。
フィルター工作をガンバローっと・・・・・





コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダブラー回路も動作した   - 水晶発振回路実験 -

2018-05-05 17:14:20 | 野鳥撮影実習


2018/05/05 (土曜日) 晴れ


昨日までの実験で一応水晶発振による100MHz(実際には若干低くなっているが)の
出力が確認できた。
後はフイルター工作に入ればいいのだが、やっぱり「ダブラー」というものを実験してみたい。
そこで今日はその実験をしてみた。

実験回路はこんなもの。



逓倍回路を取り外してダブラー回路を組んだ。



ところがこの3巻線コイルが難物だった。



二次側に現れる出力がアンバランスになってしまう。



出力が低い方のコイルの巻き数を増やしてみた。 



出力が増えて前よりは良くなった。 もうちょっと巻き数を増やせばいいだろう・・・



ところが巻き数を増やしたら前よりも出力が減ってしまった。 巻き数をふやしたのに・・・・何でだろう?


何度も何度もコイルを巻きなおしたが単純に巻き数を増減させてもダメみたいだ。
巻き数の変更で同調周波数が変化するために出力も変化してしまうんだろう。


同調周波数の変化を少なくするために2次側の巻き数を少なくした。(今までは13回巻、今度は6回巻)



これ以上良くはできない。 もうこの辺が限度かもしれない。



コイルの端子の関係でブレッドボードの上の方に両波整流回路を組み込むようにした。
そのため、今まで上側に組んでいた回路を下側のエリヤに移し替えた。


ダブラー(両波整流回路)を組み込んでみた。 
ダイオードは有り合わせのもの。(他の部品もほとんど有り合わせのものです)


両波整流回路の出力を見てみた。 100MHzが出力されていた。



ダブラーへの入力は約2V、整流回路出力は0.5Vだから1/4になってしまう。



出力は小さいけどスペアナで放射状況は確認できるのかな?
逓倍回路で得る100MHzのスペクトラムとの差はどんなものなんだろう?

それは明日のお楽しみにとっておこう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする