こりすの工房便り

趣味の手芸や旅行、日々の出来事を紹介します。

観音寺の雛人形 1

2010-03-01 20:39:14 | 鴨川のこと
畠山勇子の雛人形(140年前の人形)



勝浦ビックひな祭りの旅日記、今日はお休みします。


鴨川市の駅近くに観音寺というお寺があります。
この観音寺、春は桜並木がとても綺麗な場所なのですが、
ブログ友達の『理恵さん』が観音寺のつるし雛をブログに乗せていたので、
今日、行って来ました。

観音寺の桜並木


今年で6回目のひな祭りだそうですが、今まで知りませんでした。
今年から、お寺の入口にのぼり旗が立ちました。


坂道を登って、お墓の前を通り過ぎようとしたら、
『烈女 畠山勇子の墓』という石碑がありました。


畠山 勇子という人をご存知でしょうか?

慶応元年に現在の鴨川市前原に生まれた女性です。
明治24年5月11日、滋賀県大津でロシア帝国のニコラス皇太子に沿道警護の巡査が切りつけるという事件がおきました。大津事件と呼ばれるものです。
当時のロシア帝国は、強国であり、日露関係が危ぶまれ、日本の存亡にかかわる事態になりました。

このような危機に、勇子は日本政府、ロシア官吏、その他に当てた10通の遺書を懐にして、京都府庁に赴き剃刀で割腹自刃をしました。
遺骸は京都市の末慶寺に葬られ、観音寺には分骨が納められたそうです。

その後勇子の死はニコライ皇太子に宛てた遺書やセンセーショナルな新聞の報道などによって、国際社会の同情をかい、ロシア側の寛容な態度につながったという話です。


なんて、書いている私は
畠山勇子の名前ぐらいしか知っていませんでした。


そしてこの分骨されたお墓があるのが、観音寺です。
勇子の墓



お墓を通りすぎ、山門をくぐると、庭が綺麗に整備され花々が咲いていました。

椿「笑顔」

大輪の椿です。色がとても綺麗でした。


サンシュユ



河津桜

そろそろ終わりかな…


ヒカンザクラ(緋寒桜)

咲き始めていました。

境内の花を撮った後、つるし雛を見学させていただこうと本堂に近づくと、
本堂の中は人で溢れていました。
中に入って良いのかな?
躊躇していると中から女性が出てきて、
「どうぞ入って見てください」と声を掛けてくださいました。

本堂に入ると、
沢山のつるし雛が飾られ、その奥にお雛様がありました。(トップの写真です)

この雛人形が、畠山勇子が初節句に贈られたのだそうです。
お雛様

お内裏様



お寺の住職や、ご詠歌講の女性達が説明や接待ををしてくださいました。
このつるし雛のひな祭りは今年で6年目になるそうです。

つるし雛はお寺のご詠歌講の皆さんが毎年手作りして、増えていったものだそうです。
2月末から3月始めの1週間、見せてくださっているそうです。


本堂の中に写真がありました。

1年目

始めは4つのつるし雛でした。


2年目



3年目



4年目



5年目



今年



沢山の写真を撮って来たので、
つるし雛の写真は明日に紹介させていただきます。

帰ろうとした間際に、サプライズがありましたので、その話も…