”たんすケータイあつめタイ”って・・・

皆さんはもうこの企画をご存知でしょうか？
経済産業省が企画した、”たんすケータイあつめタイ”
　　『携帯リサイクルで５万円当てよう　２１日スタート』

もう始まっているんですよねえ～。
最初聞いたときは、
国会の予算不足の為に、ついに国がリサイクル事業まで始めたか・・・
と、私は思ったのですがー

我が家にもいくつか以前使っていた”たんす携帯”があります。
単純な主人は、
主　「５万円になるのなら、オレも出そうかな！」
と、眼を輝かせていました。

でもね、内容をよーく調べてみると、それ程単純な物ではないようです。

まず、この企画には、２つのコースがあります。

①　ゴールドコース
　　2500円以上の携帯電話の購入・機種変更とあわせて使用済み携帯の回収に協力した場合。
　　5万円・5000円・1000円の商品券が当たる応募券を進呈する。　

②　シルバーコース
　携帯の購入・機種変更を伴わずに回収に協力した場合か、2500円以下の購入・機種変更の場合。
　　1000円の商品券が当たる応募券を進呈する。　

【環境貢献賞】
抽選に外れた方にもれなく［たんすケータイあつめタイ］に参加していただいたお礼として
"1円を環境保護団体に寄付する権利"を差し上げます。
ご賛同いただいた方全員の合計金額を、
たんすケータイあつめタイ事務局を通じて環境保護団体に寄付させていただきます。　

つまり、５万円の応募券を手に入れる為には、２５００円以上の携帯を買わなければならない。
ただ家で眠っている　”たんすケータイ”を出しただけでは、1000円の応募券しか貰えないんですねえ～。

例えば1人の人が４台の携帯機器を持っていて、そのうち”たんす携帯”は３台だとします。（１台は使用中）
すると、使用中の携帯を2500円以上の物に機種変更して、ゴールドコースの５万円の応募権が１枚手に入ります。
でも残りの３台は、シルバーコースの1000円の応募券が３枚もらえるだけなんですねえ～。

しかも当たらなければ、タダでリサイクルに出しただけー　になり、
その上、2500円以上の出費付き・・・
（まあ、１台に付き１円の寄付にはなりますが・・・）

この企画を実施して、経済産業省が手に入れる金額は、およそ200億円と言われております。

まあ、確かに箪笥の中に眠らせて置いても、１銭にもならない携帯ですが、
では、どうしてその携帯を捨てずに持っているのか？

滅多に見る事も無い古い携帯だけど、
それはやっぱり、昔の思い出が詰まっているからー
どんどん変わっていく携帯機器。
機種変更しても、機種によっては新しい携帯にデーターを全て移せない物もあります。
携帯機器その物にも、思い出や、思い入れがあったりします。

初めて持った携帯ー
どうしても消せない、大切なメール文ー
ある出来事で付いた、携帯の傷ー

これらには、５万円の価値があるのかな？
っていうか、本来お金と比べる物なのかな？
少なくとも、消えたメール文は戻ってこないー

むかし、私が主人と喧嘩して、子供を連れて実家に帰ってしまった事がある。
１週間くらい帰らなかった。
その時、毎日主人から送られてきたメール。
普段は決して口にしないような事が沢山書かれていた。
この主人からのメールで、私は家に戻ったのだー
その後、携帯を機種変更する時、
私の携帯は機種が古過ぎて、新しい携帯にメールの文章は移せなかった。
今では、その古い携帯でしか見る事が出来ない文章ー
普段の主人の口からは、決して聞くことの無い言葉の数々ー

だから、私はやっぱり捨てられないー

主人は私のケータイに送ったメールの内容なんてスッカリ忘れている。
でも、今でも主人と喧嘩した時に、時々私は見ているんだよ。
あの人は、本当はこんな気持ちでいるんだ。ってー


☆それなのに主人ったら、
　「５万円になるかもしれんのやで、オマエの携帯も出せよ！」
　フン、バーカ！
　私は、ぜ～ったい出しませんからね！

☆そ～んな思い入れなんてない、もう捨てても全然ＯＫっていう携帯が箪笥に眠ってる方、
　どうぞリサイクルに協力してあげてください。
　もしかしたら、その携帯が５万円に変わるかも？
　詳しい内容はコチラ⇒　「たんすケータイあつめタイ」