ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

趣味は人それぞれ・・・

2009年06月02日 08時10分00秒 | 思う事・・・
地域によっては、もうとっくに終わっているよ。というトコロもあると思いますが、
ウチの近所はやっと、田んぼに水が入り始めました。
いよいよ田植えの時期です!
カエルも賑やかになり、主人は「眠れん!」と顔をしかめますが、
私は季節の変わり目を感じて、
「ああ~、いよいよ夏が来る!」という気分になり、なんだか嬉しくなってしまいます。

さて、この時期になると、私の頭の中をかすめるのが、イトコのご主人の事。
私には沢山のイトコがいますが、その中の1人。私より5歳年上のイトコ(♀)は、
20年ほど前に、ウチよりホンの少しだけ田舎の農家に嫁いでいます。
彼女は、掃除はニガテですが、料理の腕はピカ1!
このグチャグチャな台所から、ど~してあんな素晴らしい料理が出来るのか?!
と、不思議で仕方ないほど、彼女は料理が上手です。
(掃除も料理もダメなkokiyuに言われたくないわ!と怒られそうだー

彼女は今のご主人とお見合いで結婚しました。
当時、全く結婚する気のなかった彼女を、彼女の母親(私の伯母)がムリヤリ連れて行ったお見合いー
でもそのお見合い相手は、体の細い、少し髪が薄い人でした。
見合いが終わった後、伯母は彼女に、恐る恐る聞きました。

伯 「あんな人では、ダメやわなあ~?」
イ 「そんな事無いよ~ 今度また会う約束をしちゃったあ~

超~ご機嫌でルンルンの彼女を見て、伯母の方が驚いたそうです。
(あんな頭の薄い(失礼)、気の弱そ~うな細い男のどこがいいのか??)とー

実は彼女、”さだまさし”の大ファンだったんですねえ~。
細身で少し頭の薄い見合い相手は、その ”さだまさし” にとてもよく似ていたのでしたー

その後、順調に交際は続き、まもなく結婚した2人ー
農家といっても、実際に農家をやられているのは舅姑の2人だけ。
さだまさし似のご主人は、会社務め。
結婚する際には、嫁は一切農家の仕事はしなくて良い。という条件でした。
ここの舅姑は、本当に人間の出来た方で、お嫁さんを大事にしてくれる優しい方たちでした。
そんな彼女を羨ましく思いながら数年後ー

久しぶりに彼女に会った時、彼女の悩みを聞いて、思わず笑ってしまった私ー
いや、彼女は真剣に悩んでいたんだから、笑ったら申し訳ないとは思ったんだけど、
それでも思わず微笑が零れ落ちます。
彼女の悩みとは、ご主人の趣味の事ー

実は彼女のご主人は、農業用機械大好き人間!だったんですねえ~。
いわゆる、トラクターや耕運機・田植え機にコンバインなどの大型機器です。
こーゆー物って、すご~く高いんだそうですね。
農業用機械一台は、新車の自動車と変わりない金額がするのだそうです。(つまり数百万円・・・)

で彼女のご主人は、この農業用機械に乗るのが大好き!
田植えや稲刈りの時期になると、張り切って田んぼに出て行くのだそうです。
そして自分ちの田んぼだけでは飽き足らず、アルバイトで他所の田んぼにもお手伝いに行くのだそうです。
農業の高齢化が進む昨今、大きな農業用機械を持ってアルバイトに来てくれるご主人は、
ご近所でも、とても喜ばれているとかー

私 「いまどき珍しい、いい人じゃないのお~。
イ 「それだけで終わればね~。

彼女の本当の悩みはここから先でしたー
実はこのご主人、やたらとこれらの機械を買い換えるんです!

自動車と同じ様に、農業用機械も日々新しい物が発売されます。
その為、新機種(?)が出る度、嬉々として発売所(車ならディーラーみたいなトコロかな?)に見に行き、
気に入った物があると、彼女になんの相談も無く買ってきてしまうんだそうです。
先ほども書きましたが、これらは新車の自動車と替わらない値段ー
自動車好きが、新車が出るたびに車を新しく買い替えるように、
彼女のご主人の場合、その対象が自動車ではなく、農業用機械なんですねえ~。

でもこのご主人の凄いトコロは、
自分の趣味で購入した農業用機械にかかったお金を、家計には一切迷惑かけない事!
ご主人、これらの支払いは、この農業用機械に乗って他所でアルバイトしてきたお金で全て支払うんです。
まさに、趣味と実益を兼ねてて、そのうえ人からも喜ばれる、素晴らしい事だと私は思うのですがー

嬉々としてコンバインに乗り、田んぼの中を自由自在に走り回るご主人は、
彼女の中の ”さだまさし”のイメージとは、チョッピリ違っていたようですね。

あれから十数年ー
今では子供さんも成人しているはず。ずっと会ってないけど、元気かなあ~?


☆近所の田んぼで農業用機械が大きな音を経てる度に、彼女のご主人の話を思い出し、
 今年も彼女のご主人は、今頃大活躍しているのだろうなあ~。
 と思うのでしたー