つれづれのこと(みーたんの庭)

ローカリズム推進楽会、大好きな山野草・山菜・野草、日ごろの料理講座の案内などを綴っていきたいと思います。

久々にフォト狂句

2011-08-03 | さつま狂句
       
旅行から帰ったら嬉しい知らせが。。。

ネットのさつま狂句のフォト狂句部門で
第25回にがごい会フォト狂句最優秀賞を貰いました。
以下はフォト狂句と塚田黒柱先生の選評です。


(課題吟の部)

(天) 今じゃ亭主(て)す 見事(みご)つ操(あやつ)い 内気(いみ)な女房(かか)
             茶畑(7月10日投稿分)




(評)
 原作は「今じゃ亭主(と)を見事(みご)ち操(あやつ)い内気(いみ)な女房(かか)」
となっていましたが、より一般的と思われる表記に変えました。
「亭主」は「とと・てし」が一番分かりやすいと思います。
「と」という地域もあるかもしれませんが、あまり耳慣れない言い方のようです。

「内気な」は「いめな」という言い方が多いようです。
「いみな」も辞典には載っていましたが、
薩摩狂句の中では使われてこなかったようです。
日本語の共通語化と同様に、「鹿児島方言の共通語化」
の現象が進んでいるように感じます。
しかし、それぞれの地域で使われてきた言葉こそ、
その地域の立派な鹿児島方言です。

何も一つの言い方に統一する必要はないと私は考えます
。ですから、堂々と胸を張って使ってください。
それぞれの地域で話されている(話されていた)言葉を遺す意味はとても
大きいと思います。

 前置きが長くなりましたが、この句の面白いところは、
「落差の大きさ」または「対比の面白さ」にあると思います。
内気な(おそらく口数も少なく、初々しく、しおらしかったであろう)
奥方が、世間の荒波に揉まれ、鍛えられて、
ついには亭主を巧みに操る手練手管を身につけた立派な主婦に
成長(?)したのでしょう。

その落差の大きさが読み手の笑いを誘っているのではないでしょうか。
最初のうちは、何度か抵抗を試みたご亭主も、
今ではすっかり諦めて操られている事さえも
意識しなくなっているのかもしれないと思うと、
現実に操られているわが身を省みて、同情の念を禁じえません。(苦笑)

マリオネットの写真と狂句の「息がぴったり合った」作品だと思います。


↓ は先々月優秀賞を貰ったものです。



さつま狂句も初めてもう2年目、
月日のたつのは早いといつものことながら思う日々です。
鹿児島弁で作る575、なかなか奥は深いです。
コメント (10)
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