蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

『たたら侍』

2017-06-06 | 社会
て映画は観てないから、いい作品かどうか知らんけど、上映中止だって。出演者の橋爪某が覚醒剤で捕まったから。

なんで? 映画に罪あんの?

こういう事件が起きると、正論がネットに氾濫する。「人々の手本たるべき有名人が」「触法者の出ている作品で稼ぐとは」いまは誰でも発信できる時代。

配給元としては、こういう声によって社会的制裁を受けるのが怖いから早いとこクサいものにフタをしてしまおう、てんだろうね。

しかし、映画を作り上げるために努力した他の出演者や演出者や無数のスタッフの苦労は、どうなる。観たいと思っていた観客の意欲はどうなる。

官憲に捕まったところで、それは橋爪某個人の問題だろ。なんで他の関係者がとばっちり食わなきゃなんないんだよ。大昔の連座制じゃあるまいし。

もっとも、責められるべきは上映中止を決めた会社よりも、中止に追い込む社会の空気だろう。この国ではいま、誰かが弱点、失態をさらすと突然、大多数が正義の志士になって非難の合唱を始める。

貧困報道に対しては、同情の声よりバッシングの方が多い。生活保護受給は、行政からも市民からも犯罪のように見なされる。第2次大戦中、病気で徴兵不合格になると「非国民!」と罵倒されたのにそっくり。

弱者、異端派、反対意見の排除抑圧と、秘密保護法、安保法制、共謀罪への流れは無関係ではないと思うよ。多様性を許容しない社会は全体主義化する。

そう言えば、反政府運動で捕まった人の関係者を全員、見せしめに処罰するのはナチス・ドイツの常套手段だったよな。北朝鮮でもやってるらしいが。

あー嫌だ嫌だ。長生きはしたくない。

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