蒲田耕二の発言

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地方疲弊

2018-02-16 | 社会
最近、このくらい共感できた記事は珍しい。15日の朝日朝刊に載った「クルマ、地方疲弊の重大原因の一つ」という記事

郊外型ショッピングセンターが商店街をシャッター化し、地方都市を空洞化するというのは、もう随分と前から常識になっているが、そのメカニズムを京大の藤井聡教授があざやかに説き明かしている。

地方都市の商店街は主に地元で仕入れをするから、売上げが地元に還元される。一方、全国チェーンのショッピングセンターは全国から仕入れるから売上げのカネは全国に拡散される。こうして地元経済は、どんどん痩せ細っていく。

こういうメカニズムを可能にしたのが、クルマを使う物流システムだ。クルマはさらに公共交通に打撃を与えるから人々はますますクルマに頼り、駐車場のない地元商店街には行かなくなる。

藤井教授の言う「クルマは、ある水準まで拡大すると他の交通手段を駆逐し、多様性を失わせる」てのは、いままさにオレが住んでる関東の田舎町で起きている事態だ。この3年間で民営の路線バスは5割減便になり、市営バスは3路線のうちの1本が廃止された。

クルマを持ってない、もしくはタクシーをバンバン使える身分じゃないヤツは家の中でくすぶってろ状態なワケ。人通りのない道路を車だけがビュンビュン走り抜けていく光景って、かなりシュールだよ。

これで町が活気づくワケないよな。

京都や富山ではクルマよりヒト重視の政策を採って、ある程度成功しているらしいが、ほとんどの地域では空洞化ほったらかしだろう。トヨタ買えもっと買えが、一貫して日本経済の大前提だもの。

そういえば、亡くなった中村とうようさんは、クルマを目のカタキにしてたよなあ。

話は違うが、麻生が国会で答えて「(佐川長官は)虚偽答弁等々いろいろありますが」。正直な人だね。

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