蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

特殊詐欺

2015-06-03 | 社会
倉本聰が特殊詐欺防止に自筆の書を警察に贈ったという。まことに結構な趣旨だが、3日付けの東京新聞オンライン版によると、その文言がひどい。

「子供の声ぐらいまちがえるな」
「我が子の声だと信じてしまうのは我が子とのつながりが遠いということだ」

まるで、悪いのは被害者の方だと言わんばかりではないか。

振り込め詐欺の犯罪組織が被害者の家族構成や生活実態をどれだけ綿密に調べ上げ、ウソを真実と思わざるを得ないぐらい巧みに演じるか、分かってるのか。

自分だけはだまされないと思っていたのに、と唇を嚙む年寄りがどれだけいるか、倉本は調べもしなかったのか。

だいたい「我が子とのつながりが遠い」のは親のせい、みたいな言い方だが、どっちかと言えば、年老いた親とのコミュニケーションを避けたがるのは子供たちの方だろう。説教するなら、彼らの親不孝を叱れよ。

たまにしか掛かってこない子供たちの電話を、田舎の親はどれほど楽しみにしていることか。老いて孤独な親は、いつもと違う声と口調をいぶかりながらも「子供」の声を聴きたい一心で詐欺犯の電話に聴き入り、デッチ上げ話に引きずり込まれてしまうのだ。

そういう人間の心理心情を推察し、理解し、表現するのが作家、劇作家、シナリオライターの役目のはずだが、倉本聰の作家的感性はすっかり鈍化しているらしい。

倉本は数年前、お国のために死んだ兵士の墓に政治家が参拝しないのはけしからん、みたいなバカなドラマを書いて自身の劣化を露呈した。靖国から莫大なカネが出たんだろうけどね。そのモウロクぶりは、いまや手に負えないレベルまで進行したようだ。

曽野綾子のアパルトヘイト肯定でも書いたが、自分が何を言ってるかも理解できない老害源は早く消えてくれなくちゃ困るよ。身の程わきまえず、デカいツラでしゃしゃり出てくるな。

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