蒲田耕二の発言

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東電ビデオ

2012-10-06 | 福島原発
東電が渋々公開した原発事故ビデオをテレビ局が報道番組で紹介していたが、どこに重点を置くかで各局のスタンスが明瞭に分かったね。

まず、夕方のフジ。タイトルじゃ東電幹部がア然発言などと報じていたが、そこはほんのおシルシ。内容はもっぱら当時の官邸の過剰介入で現場が混乱した、ってことに終始していた。まあフジ産経グループは原発推進、民主党政権憎しで一貫してるんだから、当然といや当然だが。

NHKニュースウォッチ9は相変わらず中途半端で、東電本店の煮えきらなさと官邸の過剰介入に触れはしたものの、遠慮がちだから何が問題なのか、結局はっきり伝わらない。

ついでながら、しゃべってるうちに声が段々低く小さくなる大越キャスターの癖、いい加減で治してもらえないものかねえ。聴き取りづらくて仕方がない。キャスターなのに、発声法の訓練受けてないのかよ。

スポーツ・コーナーを始めるときの、担当女子アナとのワザとらしい楽屋ネタ話も、やめて欲しいよ。クサい。

話を戻して、いちばん旗幟鮮明だったのは、やっぱり報道ステーション。現場の危機感をよそに、東電本店が未練がましく原発に海水を入れるのをためらう(錆びて使い物にならなくなるから)様子を克明に伝えていた。

官邸の介入が現場を混乱させたのは事実だろう。だけどさあ、ああいう状況で国を背負うトップが一向に事情を知ろうとしなければ、そっちの方が大問題なのと違うかね。

これだけの国難を引き起こしたのは、根本的に東電、というか原子力ムラの安全神話という名の怠慢と無責任ではないか。そのことを忘れてもらっちゃ困るよ。

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