蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

「大事なときに必ず転ぶ」

2014-02-25 | 社会
なんか自民の大物がまた、袋叩きに遭ってますなあ。しかしだね、これって日本人が密かに思ってたことなんじゃないの? 思ってたけど、口に出すのは憚られた。それを、あ、言っちゃったあ。

森喜朗なる古ダヌキを弁護するつもりはサラサラないし、アスリートとはいえ20代前半の若い女性に対してあまりに心ない発言、とはオレも思うが、少なくともピストル所持の犯罪者が神になっただの、中国に対抗する軍隊を作るだの、背筋が凍るような発言に比べりゃ無邪気なもんじゃん。

森や古賀誠や野中広務といった自民の長老たちは現役時代、左派メディアからさんざん攻撃された。特に一言居士の森は首相時代、あまりに叩かれるものだから記者のぶら下がり取材にいっさい返事しなかった。首相の動静を伝える新聞のコラムは、いつも「…」の連続だった。

しかし、彼らの言動を振り返ってみると、一定の良識というものがあったんじゃないかと思う。少なくとも長老たちは戦争と戦後の悲惨さをリアルタイムで知っているから、日本が戦前の帝国レジームに逆戻りすることだけは極度に警戒していた。

国家主義体質を隠そうともせず、数の横暴を絵に描いたような国会運営を続け、着々と憲法無視の方向へ突き進む安倍政権を、彼らが批判するのは当然だ。その批判は、おそらく左派のそれよりずっと効き目がある。

メディアも言葉尻に目くじら立てるより、こうした健全保守を援護射撃すべきなんじゃないかね。敵は本能寺にあり。
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