蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

神頼み

2013-10-14 | 中国
中国が、いまになって儒学を奨励し、キリスト教の布教を黙認してるんだと。共産党一党独裁の中国が。昨夜のNスペが伝えていた。マスメディアは、一部の先走りをあたかも普遍的現象のように報じるから、眉にツバつけて聞く方がいいとは思うが。

天安門事件で震え上がった中国政府は90年代以後、誇張的な反日教育で民衆のあいだに溜まった不満のガス抜きを図った。しかし、庶民の批判は許されないまま幹部の腐敗は進行し、貧富の格差は拡大し、尖閣をめぐる大暴れ反日デモでも薄熙来の見せしめ裁判でも抜き切れないぐらい、ガス風船がふくれ上がってしまったのだろう。

ビジネスで短期間に天国と地獄を経験した女実業家は、儒学の集会で涙ながらに私が悪かったと土下座し、有力コネのない共産党員はキリスト教の宣教師の説教に心が救われたと愁眉を開く。家庭教会と称する非公認の組織には、庶民からの寄付金がザックザク。

これって、日本のバブル期にオウムとかナントカの科学が信者を爆発的に増やしたのと似てないかね。繁栄のバスに乗り損ねた人々は、以前と同じ暮らしでも周りと我が身を比べて強い苦痛を感じだす。人間には、羨望や嫉妬の感情があるもんね。そこにつけ込むのが新興宗教、カルト集団だ。

心を改めた中国の子供たちが集団で親の足を洗う儀式とか見てたら、統一教会の集団見合いを連想してしまった。

カネより心、対立より宥和、云々の念仏で社会の歪みがすぐに是正されるとも思えないが、これで中国保守派の強硬姿勢に変化でも生じれば、日本にとっても結構なことではあるんだけどねえ。まあ無理だろな。反日も宗教容認も動機は同じの庶民懐柔策なんだから。
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