蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

危険運転

2013-02-20 | 社会
加害者のガキは過去に無免許運転を何回も繰り返していたから運転技能がある、したがって危険運転致死傷罪には当たらない――って、ほとんどマンガだね。ブラック・ユーモア。

かつて福岡市のチンピラ職員が酒気帯び運転で幼児3人を水死させ、初審は懲役7年だったが世論の総攻撃を受けて20年に延びた。酔っぱらいは危険運転で、居眠り運転はそうじゃないとは、どういう理屈だよ。

検察だの裁判所だのは、前例のないことをやりたがらない。慣例を破って揉めごとを起こしたくない。なまじ正義だの被害者感情だのに本気で取り組んだら仲間に疎まれ、上司に睨まれ、出世キャリアから外され、退官を迫られる。

司法のそういう体質、事なかれ主義を暴いて見せたのが、『それでもボクはやってない』という周防正行の映画だった。あの映画で容疑者が受けた理不尽が、亀岡の暴走事故では被害者の遺族が受けている。

一見、司法の怠慢が逆方向に働いているように見えるが、根っこの問題はおんなじだ。人権無視。

判決が出て目処が立ったのは相手(加害者)の方、私たちはまったく人生の目処が立たない、と語った遺族の言葉が胸を刺すよなあ。
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