goo blog サービス終了のお知らせ 

蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

巨人内紛

2011-11-12 | スポーツ
ナベツネ爺さんの専横には、さすがに部下も黙ってられなくなったみたいだね。相手は読売グループの総帥で、政界にも顔の利く大ボスだ。楯突くには、相当勇気が要ったと思うよ。つまり、それだけ我慢を強いられてたワケだ。

オレはアンチ巨人だけど、清武代表は嫌いじゃなかった。数年前、育成選手に彼が直接、今年はだれも上に揚げないと伝える様子をテレビで見たが、その時の辛そうな顔つきは忘れられない。もともと暗めの顔つきだけどさ。

普通、球団代表が育成選手のところまでワザワザ出掛けていったりするのかね。メールでも電話でも済む用件だのに。あれは清武代表なりの誠意の表し方だったんじゃなかろうか。

まあ情に棹させば流されるのが勝負の世界だが、今度のゴタゴタで代表が更迭されでもすれば、巨人の人気はさらに落ちるだろうなあ。逃げ腰のオーナーが見苦しい。

江川にとってもハタ迷惑な話だね。「入団の際、小林繁氏に迷惑をかけたように今度も迷惑をかけるので」コーチ就任はありえない、と語ったとか。分かってるじゃん。

シリーズ決着

2010-11-08 | スポーツ
連日延長の熱戦、と言いたいところだが、お粗末な内容だったねえ。ヘタくそ。これがプロの頂上決戦か。

送りバントをやればポップフライ、塁に出れば走塁ミス。井口なんか、ヒットを打った次の回には送球ミスで自分の手柄を消してんだもんね。来季は減俸だ。細谷は放出だ。

延長が多いのはヘタな証拠、と江本が中継中に言ってたが、ホントだね。

ま、それでもオレはロッテ・ファンだから結構楽しんだし、優勝もしてホッとしたけどさ。むしろ敵方の浅尾に同情したね。

あのキャシャな子が死に物狂いで150キロ超の球を投げ続けて、4イニング目のころは顔が土気色に変わってたもんね。シーズン中、70何試合かに登板するほど酷使されてんだよ。

それが、あげくに1点取られて敗戦投手。非情。落合は、敗戦が決まるとプイと奥へ行ってしまうし。

浅尾が相手の胴上げを凝視しながらベンチで立ち尽くしてるのを見て、もらい泣きを誘われたよ。ああいうときは、仲間も声を掛けづらいだろな。

西岡、やっぱりメジャーへ行っちゃうんだね。さて、録画予約しまくった深夜のスポーツ番組でも見るか。

短期決戦

2010-10-20 | スポーツ
あーおもしろかった。CSって、リーグ戦のエッセンスをギュッと煮詰めたような濃さだね。選手はヘトヘトに消耗した体にムチ打って戦うんだから気の毒だけど、観てる方はコタエらんない。

それにしても、ロッテぐらいハラハラどきどき、ジェットコースター顔負けのスリルを味わわせてくれるチームも珍しいね。

シーズン当初は連戦連勝の快進撃、それが故障者続出で失速し、危うく4位転落かと思わせて、終盤3連勝でCS進出にすべり込みセーフ。第1ステージは2連勝で西武を軽く往なしたかと思うと、福岡ではまたもや連敗で崖っぷち。それが土壇場で逆転、3連勝でシリーズ進出。

野球は筋書きのないドラマだとよく言われるが、その本質をロッテぐらい地で行くチームはほかにないんじゃないの。

ともあれ、福浦が勘所で底力を出してくれたのが、なんともうれしい。この人、衰えたりとはいえ、やっぱり至宝だよ。

セの方も巨人に勢いがあるみたいだし、ひょっとするとシリーズはリーグ戦3位同士の対決?(といって、あたしゃ極度のアンチ巨人だけどさ)

西岡くん、成瀬くん、メジャーに行くなんて言い出さないでね。

引退

2010-10-04 | スポーツ
キッと前を睨み据え、高々と足を上げて四股を踏む。絵になってたよなあ。堂々たる大横綱の風格だった。

朝青龍というと、オレはマリア・カラスを連想して仕方がない。若いころのカラスが関取並みのデブだったから、じゃないよ。どっちも自分に正直だったからだ。

カラスは現役中、バッシングされどおしだった。思うところを率直に口に出し、行動にあらわし、それがことごとく軋轢を呼んだ。百年に一人の名歌手でありながら異端のヒールだった。

ライバルとの芸風の違いをシャンペンとコカコーラにたとえたら高慢と非難され、『ホフマン物語』の4人のヒロインを一人で演じるならギャラも4人分もらわなきゃ、と冗談を言ったら強欲と誹られ、風邪を引いてステージを降りたら国家に対する侮辱だと責められた。

こうして気まぐれなキャンセル魔のレッテルを貼られたが、実はカラスが契約を履行しなかったのは、このローマのウォークアウト事件(1958)を入れて二度だけである。疲労や条件が折り合わないなどの理由で契約しなかったり、契約外の追加公演を承諾しなかったりしたのもキャンセルに勘定された。

周知のとおり朝青龍も、やることなすこと非難された。どこまで彼に責任があったのか知らないが、土俵の上で思わず出たガッツポーズまで非難されては、たまったもんじゃないだろう。八百長疑惑も中傷だったらしいし。

朝青龍が白鵬に劣らず相撲を愛していたのは間違いあるまい。でなきゃ、土俵にキスしたりするか。それだけ愛した相撲をあきらめるところまで彼を追い込んだのは、つまるところ異質を嫌う角界の体質、日本の風土だったのではないか。オペラ界を支配するヨーロッパ貴族社会が、貧しいギリシャ移民の子のカラスを目のカタキにしたように。