山登り・里歩きの記

主に関西地方を中心とした山登り、史跡巡りの紹介。要は”おっさんの暇つぶしの記”でんナァ!。

11月6日、高野山女人道の高野三山を歩く

2013年12月10日 | 山登り
サァ~、高野三山へ入ろう。奥の院御廟橋の手前、水向地蔵の横に「三山巡り参詣道」の石柱と登山口を示す標識があるのですぐ分かる。そこの横道を入り小橋を渡ると、山の方へ向っている山道がある。数分進むと、なんと大師御廟前へ出てしまった。どうも高野三山への登山道とは違うようだ。引き返し,周りを見渡すと駐車場の奥に隠れるように車道が走っている。不安な気持ちで歩いて行くと、向こうにロープの張られた横道が見える。そこで思い出した。昨夜ネットで下調べをした時、「ロープの張られた道に入る・・・」と書かれていたのを。しかし、登山口だと知らせる案内らしきものは何も無い。しばらく進み、何の標識にも出会わなかったら引き返すつもりで入ってゆく。15分くらい進むと「--→摩尼峠」の標識が現れ、ホッとしました。昨夜ネットを見ていなかったら、あの車道をどんどん進んでいただろう。どこへ行ったやら・・・。高野町は、なぜ高野三山への入り口に標識を設けないのでしょうか?。これでは入山を嫌がっているように思えます。

楊柳山(ようりゅうさん)山頂。標高1008m,高野三山の最高峰。祀られているのが楊柳観音。この観音さんは手に楊柳枝(ヤナギ)を持っていることが特徴だそうです。そこから「楊柳山」という山名になったのだろうか?。

高野三山歩きの詳しい内容はホームページを見ていただくとして、この山について。

高野三山とは、奥の院をグルッーと取り囲むようにその背後に連なる摩尼山(まにさん)、楊柳山(ようりゅうさん)、転軸山(てんじくさん)の峰々を指します。標高は1000mありますが、高野町が900m位なので実際の高度は100mほど。三山を上がり下りするので起伏はかなりあるが、山歩きとしては手ごろなコース。ただし見晴らしは全く・・・で、ただ黙々と歩むだけ。
途中に幾つか「高野山女人道」と表記された標識が立っている。「摩尼山←-黒河峠-→楊柳山」のように、来た方向と進む方向は記されている。ところが第三の道、即ち分岐する道はあるのだが、全て「---×」と進入禁止になっている。危険?、崩落・崩壊?、行き止まり?・・・。どうも、どれも奥の院の方へ下りて行く道のようです。聖域の背後から進入されたくない、ということでしょうか。ですから、いったんこの山へ入ったなら、前へひたすら進み三山を乗り越えるか、それとも登山口まで引き返すしかない。体調、天候などの急変で断念し、途中で町内の方向へ下山しようとしてもできないようです。
女人禁制時代の「高野山女人道」のままなのでしょうか?。かって女人達は高野山内には入れず、それを取り巻く険しい峰々を巡り、木立の隙間から垣間見える寺院や御廟を眺め、涙するしかなかった。今は寺院や御廟さえ見えない。
不安な気持ちを抱きながらも、かろうじて最後の転軸山から降りてきました。ところが、ここから近くと思われる参詣道の方へ出る道が、これまたよく分からない。持参の地図はあいまい、車道脇の標識はどれも不動坂の「女人堂」を指す。どこまでいっても、外部から高野山の聖域内へ入るのを拒んでいるように感じられました。


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