UO回想3 ~ サクラ大戦(2) ~

2007-12-23 09:02:45 | UO回想編

UO回想シリーズ 前回分
はじめに ~ UOについて ~
UO回想1 ~ KDKの歩み ~
UO回想2 ~ サクラ大戦(1) ~



俺がPvPを本格的に始めたのは、2003年2月ごろ。
組合派のギルド、SFGのマスターであるtoumaさんに師事してもらったのが始まり。
人けのない森の中、SFGの別荘で、KDKメンともどもコンボの組み立て方や詠唱妨害による防御などを学んだ。

3月になるとKDKメンバー間では本格的な対人戦の練習をするようになっていた。
ギルドハウスを改造し室内PITを作り、そこで毎日技術の研鑽に励んだ。
そんな中で、特に伸びていた4人はDancho- Snake yuzn Sankonの4人であり、
この4人がKDKの初めての本格的なPK部隊となった。


SFGのtoumaさんとの付き合いの延長で、KDKメンバーも組合の活動に顔を出すようになっていった。
KDKメンはみんな組合の活動でラクしてPSとって大儲けできると、大喜びで活動についていったが、
俺達は当初、組合だの連合だのあまり知らなかったし、どうでもよかった。
でも、組合の活動でパワスク狩りをしていると、連合は無視できない存在になっていった。
もれなく妨害に来るし、時には大規模な襲撃部隊が来て交戦状態に陥ることもあったからだ。

最初はPvP素人だった俺達は非戦闘員として組合の活動に参加していた。
しかし、KDK内の練習でPvPをかじっていくにつれ、力と共に連合に対する対抗心もついていった。
次第にそれは、もっと強くなりたい、連合のやつらに勝ちたいという欲求に変わっていった。

4月に入ると、俺は独りで毎日ダンジョンのデスパイスに通うようになっていた。
当時デスパイスでは毎日連合メンがPSを独占して進行させており、つまり、俺にとって練習相手となる敵に困らなかった。
毎日毎日、単騎で連合メン相手にケンカを売りに行った。
当然殺されることも多かったが、次第に連合の末端構成員程度なら複数相手でも屠るのが難しくなくなっていき、腕の上達はよく実感できた。
この"連合狩り"でダンジョンに通った日々のことは、未だにyuznとも話のタネとなっている。


KDKの最初のPK部隊である4人は、大戦下という実戦の機会に恵まれたこともあって、既に一般PKレベルの力はついていただろう。
この4人全員が一緒に、初めて組合の戦闘員として出撃し、連合と戦った日のことはうっすらと覚えている。
通称「2番」と呼ばれるPSエリア、この雪原地帯で組合と連合の間で大規模な戦闘が発生していたんだと思う。
俺達は遅れながら、戦いの途中から援軍としてこの戦場に足を踏み入れた。
到着したとき既に、モンスターや、両陣営の戦闘員・非戦闘員の死体がそこら中に転がっていたのを覚えている。
その会戦自体の勝敗は忘れたが、何人かの連合メンを殺し、KDKの4人は全員死なずに生還した。
4人フルメンバーでの出撃は初めてだったし、戦果も挙げたので、俺とSankonがすごくIRCで浮かれて興奮していた記憶がある。

この時を境に、組合内においてKDKは一戦闘部隊となっていく。
KDKの戦闘員はたった4人であり、非戦闘員として組合の活動に参加していたKDKメンはもっと多かったが、
後の数ヶ月で戦闘員の数を増やしたKDKは組合の中で一つの主力部隊となっていった。


だが力をつけ増長したKDKは、組合内に新たな問題を生み出した。
また、後に大戦に参戦した第三勢力である連盟とも、KDKは問題を起こした。
この時期に対外ギルドや勢力相手に、直接戦闘することとは別の意味で大暴れしたことは、
数年後に解散するまでのKDKの活動方針を決定付けたように思える。


次回は連盟の発足と、連盟と組合の関わりについて。


続き UO回想4 ~ 酒場と暴力と、出会い ~



こなたは俺の嫁

2007-12-17 21:09:54 | 日常の駄文

忙しい、あー忙しい、忙しい。
帰宅してからすぐに寝てすぐに起きて、アニメ見て本読んでCiv4やって音楽聴いてアニメ見てまた出勤という
生活が続いてるせいで、更新できてません。
気長にお待ちください。

あとコメント欄で少し話題になってたけど、俺の年齢知ってる人はそうは多くないと思います。
ヒントを明かしとくと1○歳でーす。
なんかとうとうフランス製戦闘機ラファールがリビアに売れそうな予感。
それはそれでまた微妙な。
頑張っても売れない戦闘機というのが良かったのに。


クリスマスが攻めてきたぞー!

2007-12-11 19:00:44 | 日常の駄文


ザザ-ピッ…
国籍不明機の接近を確認。 我国領空に向かい直進してきます。
・・・ 防空識別圏に侵入。 アラートを発信します。

了解。 戦闘機2機を緊急発進させた。
引き続き、対象までスクランブル隊を誘導せよ。

ザザーピッ…
了解。 引き続き対象を捕捉。
… スクランブル隊、対象に接近。



Dokuo1 ≪ Dokuo1よりDokuo2へ。 管制塔よりデータリンク。 対象位置データをレーダーに投影。 ≫
Dokuo2 ≪ こちらDokuo2。 機体レーダーでも対象を捕捉。 IFF応答なし。 敵性・・・? ≫
Dokuo1 ≪ どうせいつもの定期便だろ。 全く、人恋しい季節に仕事熱心なこった。 ≫

Dokuo1 ≪ 肉眼でも対象を確認。 機体データを送る。 所属・・・"クリスマス"? ≫
Dokuo2 ≪ 位置についた。 対象の誘導を開始すr・・・ ッッ!! ロックオンアラート!! ≫
Dokuo1 ≪ 撃ってくるぞ! Dokuo2、ブレイク! ≫

Dokuo1 ≪ 管制塔へ、"クリスマス"から攻撃を受けた。 対象を敵性勢力と断定し、任意により応戦する。 ≫
Dokuo1 ≪ Dokuo隊、交戦! ≫
Dokuo2 ≪ うわああぁ! くそ、墜ちろッ! クリスマスめッッ!! ≫


ザザーピッ…
"クリスマス"による侵攻の模様。
スクランブルに向かった戦闘機部隊は交戦を開始しました。

クリスマスが攻めてきただと!? くそっ!!
まだ防衛体制が整っていないというのに!
我軍には"彼女"も"女友達"も枯渇している・・・!

ザザーピッ…
・・・ 戦闘機部隊、レーダーよりロスト。
送られてきたデータにより対象の兵装を解析。
"カップル"と"家族連れ"を大量に積載している模様。
これらが都市に投下されれば、甚大な被害が出ます。

"携帯電話"で知り合いの女の子に援軍を要請・・・Negative! 通信が途絶!
くそ、デート中か!? 他に何か打つ手は・・・
そうだ、今年も例年通りに"仕事"を・・・ なにぃ、今年はイヴまで連休だと!?

ザザーピッ…
クリスマスが都市上空に出現・・・。
"カップル"が・・・"家族連れ"が・・・投下されていきます。
これらが繁華街、遊園地、住宅地、食事街、映画館、ケンタッキー、コンビニ、ラブホテル・・・
街中に溢れ出し、友軍部隊は応戦能力を喪失。
戦線は崩壊寸前です・・・。

戦うも亡国、しかし、戦わずも亡国か・・・。
ならば、最後の一兵となろうとも、矢弾尽き果て肉体が朽ちるまで戦ってやる!
まだ手は残されているはずだ!
まずは2chのラブホ襲撃OFFスレに行き戦力の拡充を図り(以下略



・・・勢いだけでここまで書いて飽きた。
今年も冬将軍の到来、冬戦争の幕開けです。
クリスマスが攻めてきたぞー!


長かった・・・

2007-12-10 19:43:51 | 日常の駄文

第二次Civ4大会やってきました。
色々メンバーの都合が重なり、金曜日と土曜日で参加者が違うという事態で、
ようするに「続きプレイ」ができずにその場1日ごとに新規を立て直したので、
両ゲームともゲーム完結どころか中世の入り口までしかプレイできてません!!
(一応両方とも朝までプレイしたんだけど・・・)

やっぱ、1日で5時間やろうが6時間やろうが、絶対におわんないっすね!
2日目と3日目というふうに、何が何でもセーブしての続きプレイをしないと進まないwww
せめて完結といわずとも近代辺りまで進んでれば面白い記事にできたと思うけど、
古代終了ってだけじゃ記事にしても中途半端になりすぎるので、今回のレポは上げないことにしました。


第三次Civ4大会を1月か2月に開催しなおした時はもうちょっと考えなきゃなー。
そもそも23時開始ってのが遅すぎて完結しない原因の一つだけども、俺の帰宅がそんぐらいだから仕方ない。
金曜日と土曜日の両方ともに参加できて23時開始~6時終了をこなせるメンバーなら、合計14時間プレイで、
せめて近代まではいく気がする。
なんつー時間を消耗するゲームだw

あと最新拡張のBtS日本語版を買いました。
まだやりこんではないから感想はかけないけども。


UO回想2 ~ サクラ大戦(1) ~

2007-12-06 20:32:49 | UO回想編

UO回想シリーズ 前回分
はじめに ~ UOについて ~
UO回想1 ~ KDKの歩み ~



UOにおいて日本シャード(サーバー)は8つあり、その中でSakuraシャードは最後にできた日本シャードである。 創設は2002年10月。
今でこそSakuraも創設から5年が経つが、当時は最新シャードということで新規の人が選択しやすく、
UOが盛り上がっていた当時は実際に新規流入が多かった為に初心者用シャードという認識を皆が持っていた。
しかし、その創生期は、初心者用シャードというにはあまりにも混沌とした幕開けであり、今でも語られる歴史を紡ぐんだ。
今回は創生期のお話。


当時は混沌としていたが、今になっても、その頃こそがSakuraが最も盛り上がっていた時期だったとする人もいる。
あの時ほど大規模に盛り上がった事件は他に見当たらないし、それにこの最大のイベントはGMが一切介入していない。
勃発させたのも拡大させたのも、悪になったのも正義として持ち上げられたのも、
この数ヶ月に渡る事件で戦った大勢の誰もが、敵も味方も、同じUOプレイヤーだった。
何がどう動いて発展するにも、誰かの意思によって行われたのだ。

「連合」と「組合」と呼ばれた両陣営が利権を争って戦い、後に「連盟」も加わったこの戦争は、
Sakuraが創設された初期から一年近く、03年8月か9月ごろまで及んだ。
俺も組合陣営として参戦しており、連盟にも関わった。
だから立派に当事者の一人ではあるが、俺がSakuraに来たのは03年1月であり、戦いに本格参戦したのは3月か4月ごろだ。
だからそれ以前のことは何も知らない。 正確な勃発時期さえ知らない。
連合や組合の成立の過程とかも知らないし、また連合内部や連盟内部の詳しい事情も知らない。
なのでそこらへんは省いて、偏った描写や印象もあると思われるが、
それらも含めて、一当事者の視点から当時のことをこれから振り返ろうと思う。


この大戦は、当時導入されてさほど間もないパワースクロールを巡る戦いだった。
パワースクロール(通称PS)はPvP可能世界であるフェルッカにいくつか存在するPSエリアだけで入手することができ、
通常UOのキャラのスキルは100が上限だが、PSを使うことにより120まで上げることができるようになる、重要アイテム。
PSにも種類があり、魔法や剣術などの重要スキルが対象のPSは非常に高額であり、
反対にあまり人気がないスキルのPSはゴミ扱いされたりする。
普段フェルッカに行かない平和世界トラメルの住民にとってもPSは欠かせないものであり、取引や行商での需要は尽きないものだった。

このPSを取るためにはPSエリアでたくさんのモンスターを倒し、PSボスを出現させそれを倒さなければならない。
そしてPSボスを倒して得れるPSは合計6枚までで、"徳システム"というものを使うと合計12枚、
ボスを倒すのに貢献したプレイヤーたちの中からランダムで配られる。
このPSシステムが導入された頃はボスを倒すために見知らぬプレイヤー同士が共闘したものだが、次第に、
一度に出る枚数が決まってるなら身内だけでボスを倒してPSを独占したほうがおいしくね?というギルドが主流になっていった。
この手のギルドはPSギルドと呼ばれ、PSギルドによっては、他人がPSエリアに入ってきたら独占する為に排除するギルドもあった。
またPSギルドを襲ってPSを略奪するPKギルドも多数あった為に、PSギルドは自衛力としてのPvP技術が求められた。


連合とはいわばPSギルドの大規模な集合体で、連合と組合の戦争もPSを巡る戦いだった。
連合は他シャードでの大手PSギルドやPKギルドが手を組み、新設シャードであるSakuraに集団で移住。
圧倒的な人数でSakuraフェルッカのPSエリアの全てを常時監視、どこかのギルドがPSを進めようものなら、
ボスが出る直前にその武力でPSエリアを制圧しPSを略奪する組織だった。
これだけなら普通のPKギルドでもよくやる手法だが、連合はそれを大規模に組織的に行った為に、
Sakuraシャードでは文字通り「連合関係者以外がPSを自力で入手できない」という異常な状況に陥った。
新設シャードSakuraにはろくにPKKギルドも存在しなかった為に、連合の武力に対抗できるギルドも組織もなかったのだ。
結果どうなったか。

SakuraのPSの供給のほとんどが連合によって行われたために、全体的に物価が急高騰、
PSの取引も連合関係者の言い値で買うしかなかった。
これによりPSエリアが制圧云々なんて殺し合いの話は通常フェルッカ内だけのものだが、
トラメル住民にとってもまるで他人事では無くなった。
PSの供給が制限され取引価格が高騰し、それでうまい汁を吸うのは連合関係者以外にはいなかった。
連合の主要人物である某Lは、この期間にリアルマネー80万円稼いだと公言し話題になった。

連合に申し立てをしないと一般人はPSを入手できない。
このような状況は言うまでもなく異常そのものであり、どのシャードでも見られなかった現象である。

連合主要ギルドは他シャードからの移民で熟練したPvP集団であったこと、
Sakuraが新設されたばかりのシャードで現地に有力なPvPギルドやPKKが存在しなかったこと、
連合に屈し連合側についた方が利口でおいしいと判断したギルドが連合に取り込まれていったこと。
また、別の機会に詳しく述べるが、連合は自らが優位に立てるように様々な工作を行っていた。(派閥軍馬の独占・取引BBS運営など)
これらが重なり、数ヶ月以上という長期間に渡って、Sakuraは経済的に連合に実質支配されたようなものだった。
(まぁPSも何も知らないような初心者や僻地に住んでる田舎者とかは、このような状況を知らない人もいたと思うが)


しかし、次第に連合と同じようにこっちもギルド同士が結託して集団でPSとろうぜ!!という勢力も現れた。
それが「PS組合」であり、主要ギルドは893・SFG・CASなどであった。
PSを取るということは、それはすなわちPSエリアに必ず襲撃に来る連合を撃退するということであり、
次第に情勢は連合vs組合の武力闘争の色を濃く帯びていった。
(ロング前など、PSエリアとは無関係の場所でも大規模な衝突が起こることもあった。)

このような連合の圧倒的支配と、組合という対抗勢力。
そして両陣営間で繰り広げられた闘争は各UO関係BBSや2chなどでも大きな話題になった。
他シャード住民でもこの異常状況に興味を示す人は多く、連合という巨悪な組織の存在を羨ましがるやつさえいた。
そして誰が最初に呼んだか、某ヲタゲーに倣って、いつしかこの戦争は
サクラ大戦と呼ばれるようになっていった。






以上、サクラ大戦の概要を説明しました。
第三勢力である連盟の登場はもっと後期になります。
次回から、この大戦においての我がKDKの参戦、そして印象的なエピソードを語ろうと思います。


続き UO回想2 ~ サクラ大戦(2) ~