英語を話せるようになりたい。
普段からなんとなくそう口に出している人は多いのではないだろうか。
もちろん話せないよりは話せる方が良いし、語学スキルというのは、
仕事の他にも海外旅行や合コンなど、あらゆる場面で役に立つ。
覚えても絶対に損をすることがないスキルなのだ。
しかし漠然とそうは思っていても、実際に習得に向けた行動に移る人は少ない。
かくいう俺もそのひとりだったが・・・今は違う。
明確な目的意識がある。
白人の女の子と付き合ってみたい。
男なら誰もが一度は憧れるだろう。
国籍や人種に順位をつけるのは良くないとはいえ、
日本人の中年男性が国際結婚したという報に接したとき、
フィリピン人やタイ人だとなんか「ああ・・・金かな」って失礼なことを勝手に察する空気があるが、
フランス人やイタリア人とかだと「あいつやるなあ!」って印象になることは事実だろう。
なんだかんだ言っても日本人はそういう部分で西欧コンプレックスから抜け出せてはいない。
当然俺もだ。
アメリカ人嫁を捕まえたギルメンのかみーゆくんも、
「英語を覚えるなら現地で恋人作るのが手っ取り早い」って言ってたしな。
彼も西欧コンプなのかな。
日本語が話せる中国人から、日本語を学ぶ台湾人 |
特にVRChat内では英語の次ぐらいに多人種間に広く普及している共通語はなぜか日本語なので、(たぶん主にアニメや初音ミクのおかげで)
日本人だとわかると「日本語おしえておしえて!」と言ってくる人は後を絶たない。
Language Exchangeで最も需要がある言語と言っても良いだろう。
よーし、せっかく気軽に外人と出会えて身振り手振りで話せる世界にいるんだ。
いっちょ俺もVRChatでの英会話特訓を本格化させて、膨大なゲーム時間=英語時間にして、
立派なEnglish speakerになってやろうじゃないか!
と一念発起してたら、さっそくあるヨーロッパギャルから最近猛アタックを受けている。
スペイン女子、バルセロナ在住の17歳女子高生サルサ。
英語はほとんどわからずスペイン語しか話せない。
この時点でもはやLearning Englishという当初の目的が見えなくなってくるが、
一度絡んだだけでその翌日から何時間もべったりしてくるようになり、
俺たちの会話にもろくに混ざれないが、アニメで覚えた日本語の単語を言ってきたり、
なにやら楽しんでいるらしい。
スペイン女子からスペイン語の発音を調教される俺とカナダ人 pic.twitter.com/daXl7eCH1y
— yukky (@kodoku44) 2019年3月28日
しかしそのアタックっぷりがすごい。
毎日Google翻訳を使って「yukky!あなたはなぜそんなに愛らしいの?」とか愛の言葉を欠かさないし、
フレンドたちと遊んでると「yukkyキスして!キス!!」と人前もお構いなしに迫ってくるし、
あらゆる面でストレートすぎる、欧米か?
そういえばラテン系は激しいとか、スペインは情熱の国とか聞いたことあるな・・・。
夫婦間の平均セックス回数も日本より段違いに多いという統計もあった気がする。
肉食系女子にみえるがスペインではこれが普通なのかもしれん。
とりあえずVRキスは恥ずかしいし、フレンドの前となるとなおさらなので、
日本ではPublic spaceではあまりいちゃつかないんだよと諭すと、「バカ!ロリコン!」とか言って一時どっかいったりする。
ロリコン・・・。
日本ではどちらかというと異性に積極的なほうである俺がたじたじにされるのも悔しいので、
仕事中にスペイン語の会話フレーズ集を読んで勉強してみた。
いきなりスペイン語でちょっとした会話をしてみて喜ばせる作戦だ。
まずするであろう会話内容をロープレしてそれに沿ったフレーズを覚える。
どうでもいいけど「すごく」を意味するムーチャは、大阪人としてムーチャ親近感を覚える。
「ぺらぺ~らぺ~~らにょ~る」(スペイン語でてきとーに褒める)
「yukkyすごい!スペイン語を話せるようになったの!?」
「まあ、少しだけね。」
これだ。
この返し、少しだけねというのがキーなのだ。
自分を大きくみせずに、ハードルを上げず、かつ控えめ謙虚でクール、
これが国際社会に見せるべき日本人、そして大人としての姿勢ではないだろうか。
クールに、コソッと言うぐらいでいい。
そう、クールに。
ということでフレーズをスペイン語で検索すると、
ウンポコ (少しだけね)
・・・。
いや、そうなんだよね。
VRChatにきてからこういう問題は多々接してきたんだけど、まさか自分に降りかかるとはな。
あるフレンドの台湾女子の名前がドイツ語では女性の大事な部分って意味になるよとドイツ人から教えられたときもひどいと思ったけど、
こういう風にある言語では普通の単語でも、別の言語では卑猥だったり面白い響きだったりすることはある。
だからそれをからかったり笑ったりしてしまうのは、大変失礼な話なのだ。
国際社会にいる日本人として、というかそれ以前にふつうに大人の男として、
そういうことではしゃいだり変な態度をとってしまうのはのは良くないことである。
だから俺は普通にスペイン語として、そして17歳女子高生が憧れる大人の男として、
それに相応しい態度であくまでも謙虚かつクールに、かっこよく返さなければならない。
「yukkyすごい! わざわざスペイン語勉強してくれたの!? サルサうれしい!!」
「ウンポコ。」
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
むりだろwwwwwwwwwwwwwww
クールぶってこれで口説こうとしてる自分を想像したら、良い大人がクールに「ウンポコ」とか言ってる姿は、
その場で笑い出さない自信がまったくない。
というかそもそも良い大人が言って良い単語か?
逆に年上の男に「ウンポコ」とか言われて喜ぶ女子もいない気がしてきた。
いや、俺もな~
たしかにウンポコとかではしゃげる年齢は20年ぐらい前に過ぎてるわけだけど、
いや~さすがにちょっとな~。。。
なんかひとり笑ってはいけないみたいな空気になるじゃん。
笑ったら失礼なやつだと思われてアウトーって感じだし。
でも俺の基準からすると、ロマンチックな会話の途中で女子に「ウンポコ」とか言い出す男も十分失礼なやつなんだよな。
ムードクラッシャーにもほどがあるだろ。。。
確かに俺はシモネタが多いかもしれないが、
ウンポコとかそういう可愛くないほうのシモネタはほとんど言ったことないんだよ。
とりあえずスペイン語で喜ばせる作戦は当面保留でいきたい。
フラメンコはエースコンバットZEROとミッションインポッシブル2で好きになりました。 pic.twitter.com/4s0sXaCDYg
— yukky (@kodoku44) 2019年3月28日
オマケ。
スペインと言えばフラメンコのイメージ。
これとスコットランドのバグパイプは、いつか現地で聴いてみたい。