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スコットランドの息子たちよ、君らは暴政に逆らって蜂起した。 この先の寿命を今日、この日に賭けて、敵にこう言ってやろうではないか。 "我々の命を奪うことはできても、我々の自由は奪えない"と!! ── スコットランド独立戦争の英雄 ウィリアム・ウォレス 映画『ブレイブハート』より |
Kimura 「Thorondolが我々を裏切った!」
TIC連合の一角AshlandマスターKimuraからその報告を受けたとき、俺は仕事中だった。
Thorondol とはAshland国の第一の傘下ギルドであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/7b/9d0eb82a7c0e4670f30e9daef3ae324f.png?random=184e22a73dbe3971eed1ce30e9423bca)
付近の同盟ギルドと敵対ギルドの位置関係はこんな感じ。
Thorondol はまさにAshland国の主力を構成するギルドであり、
少数精鋭ながらも練度の高い戦闘部隊として知られている。
まあ、Thorondol が独立したがってることは前から聞いてたが、
とうとうAshlandに対して独立戦争を仕掛けたということらしい。
これによりAshland島は内戦状態に陥った。
俺たちHJPNはThorondol と深い関係にある。
Life is Feudal MMO日誌(14) - 戦闘訓練を開始した日 に書いた、
援軍に来てくれたAshlandの騎兵というのは実はThorondol のことなのだ。
件の記事に書いている戦闘教官ももちろんThorondol所属である。
まだ俺たちが戦闘に備えてなくて弱かった頃、敵対ギルドVSPに襲撃され落ち込んでいた時、
TICとAshlandは戦火を拡大させないように不干渉を決め込んだが、
Thorondolだけが「同盟だから」というだけの熱い理由でAshlandの命令に背き助けに来てくれた。
そして今の俺たちの武装化の礎を築いてくれた。
大きな恩がある。
しかしこのAshland内戦への対応は非常に難しい。
教官たちがただ戦争してるだけなら全力支援しておしまいなのだが、
なにせ今回は内戦なので相手ギルドも俺らの同盟である。
Thorondol にただ与するのも良くないし、下手をすればTIC連合の一角の崩壊を招くかもしれない・・・。
しかし大恩あるThorondol をこのまま放置もできない。
教官 「我々はAshland相手に独立戦争を開始した。勝算は十分にある。」
と当初は言ってたが、戦いが推移するにつれて・・・
教官 「Ashlandの数が多すぎて劣勢に立たされている、HJPNは我々を支援できるか?」
yukky 「すまん、これは内戦なので直接支援はできないかもしれない・・・もし軍需物資が必要なら提供する。」
俺は仕事中なので外交チャット以外は動けない。
しかし何かはしたい・・・。
とりあえずギルメンに緊急動員を布告。
Ashland島に派兵した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/ba/d3e3387ea09530fbaa8fad99a6271186.png?random=47c72feb329d0e453ac4f576d6ff2893)
なにができるかはわからないが、直接関係はないが同盟である俺たちの姿を見て、
両軍の戦いに何か影響があるかもしれない。
あわよくば止められるかも・・・。
これは平和維持のための派兵である。
紛争地域に派遣される国連軍みたいなものだ。
もちろん誤解され攻撃される可能性もあるが・・・。
我が兵を危険に晒すが、なにもしないわけにはいかなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/f6/55771b666dd6ce85e624796975e2378b.png?random=1f9a498b5c73e686a17c37f4e50cdc67)
派遣部隊から送られてきたThorondol拠点の写真。
灰燼に帰している・・・Ashland優勢は本当のようだ。
さすが宗主国、いざとなればその物量はThorondolとは比較にならないらしい。
我が派遣部隊もAshland兵には遭遇したが、Thorondol兵には遭遇しなかったとのこと。
全滅したか、それともどこかに潜伏してゲリラ戦を行っているか・・・?
とりあえず簡単にはいかなさそうだったし、様子も見れたので、
同盟ギルドとの偶発的な交戦リスクを避けるために、
一旦派遣部隊にはHJPN村への帰還命令を出す。
この後、両軍ともにどこかで戦いに集中していたのか、
一時間ぐらいは何も動きがなかったが・・・。
戦闘が落ち着いたのか、AshlandのKimuraから再びチャットがきた。
Kimura 「yukky、うちのメンバーから聞いたが、なぜ軍隊を動員してる?」
そうだよなあ、やっぱ不審に思うよなあ。
とりあえず様子見と、できれば戦いをやめてほしかったことを伝えて・・・と。
む、同時に教官からもチャットがきた。
教官 「ところでyukky、知り合いの日本オタクが言ってたんだが、日本には寂しい男性のために女性用下着の自販機があるってのは本当か?」
・・・
今はどうでもいいんだよそんなことは。
何の話をしてんだよ、内戦はどうした???
・・・は~、とりあえず「ファンタジーだよ」と返すと、
「そうなのか、信じる所だった!逆にアメリカについて知りたいことある?」
とか今はくそどうでもいい井戸端トークが続きそうだったので無視した。
職場で仕事の合間をぬってギルメンに指示出したりこのチャットしたりしてるわけだからね・・・。
・・・お、TICマスターのWilliamからもチャットが飛んできた。
Ashland内戦のことを知って対応策の相談かな?
William 「Hey yukky、そのアイコンってもしかしてUltima Online? だよな!UO好きと仲良くなれて嬉しいよ!!」
・・・
のんき病かこいつら?
AshlandのKimura以外、だれも内戦の話を振ってこないんだがw
おまえら全員当事者だろ・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/b6/5457d265e4c3b22be557e7c677019d9a.jpg?random=3500b57ff9f5fe5ef6b14d2fc0b3721a)
DiscordやTwitterのアイコンにしてるこれは確かにUO時代の絵だが、
今俺はけっこう忙しくてだな・・・。
TIC連合の長といえどさすがに今その話はどうでもいいんだ。
・・・お、Williamがうちのギルドの、戦闘部隊用VCのチャンネルに入ってきた。
なんだ、こんなの初めてのことだぞ。
とうとう事の重大さに気づいて、緊急でなにか伝えにきたか?
ただ俺は仕事中なのでVC聞けないし、みんなも英語ヒアリングは難しいと思う、
ので、チャットを送った。
yukky 「どうしたWilliam?何か起きた!?」
William 「俺は昔から日本アニメをけっこう見ててな、ここでたまに聞き取れる日本語がクールなんだ。Hahaha」
・・・
ただの暇つぶしか?
こうしてる間も、AshlandのKimuraだけが「Thorondol と組むのはよした方がいい、あいつらに忠義はないぞ」とか、
「脳筋過ぎて問題児だ、必ず不要な戦争も呼びこむぞ」とか、そういうことを訴えてきてたが、
とりあえず今に相応しい話題をまじめに振ってくるのは君だけだよ。
俺はKimuraだけが唯一の味方なんじゃないかと思えてきた。
・・・アホらしくなってこの内戦には関わらないでおくことにした。
そして勃発から約一週間経った昨日、この内戦は終結した。
Thorondol の敗北という結果を以て。
そりゃそうだろうな。
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こいつらには危機感ってのがないんだよね!
楽しそうですね!自分は最近始めたんで まだ楽しいとはいかないものです。
良かったら混ざりたいです!